水草展2017ブログ
筑波実験植物園

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2017/8/4(金)

世界でも野生の水草

水草展リーダーの田中です。

先週、中国の深圳で開催された第19回国際植物科学会議に出席してきました。19回目といっても、6年に一度しか開かれないので、すでに100年以上の歴史のある、植物学で最も重要な会議です。

私は、「水草の多様性と保全(Biodiversity and conservation of aquatic plants)」というセッションで、「水草の生息域外保全の将来:野生絶滅種コシガヤホシクサの野生復帰プロジェクト」というタイトルで講演してきました。
(うーん、肝心の発表している写真が無い・・・)

水草展では、これまでのコシガヤホシクサプロジェクトを総まとめして、今まさに行っている研究についても紹介します。

このセッションでは、イギリス、オーストラリア、中国、イタリアで水草の保全に関わっている研究者と話し、知り合うことができて、とても刺激になりました。
例えば、水草展で展示予定のストラティオテス・アロイデス。

イタリアでは野生絶滅状態で、コシガヤホシクサと同じように、野生復帰の研究と活動を行っているとのこと。アプローチの方法など、とても参考になりましたし、なんといっても刺激になりました。
他の方からもいろいろな情報をもらい、結局みんな水草が好きなんだなあと嬉しくなりました。「知らないものは守れない、好きなものは守りたい」は世界共通なのです。

来週から始まる水草展。水草の魅力をできるだけ伝えられるよう準備しています。世界にも自慢できる日本の野生の水草を、ぜひ見にいらしてください。

いつか、国際水草展とかやれたらいいなあと思いながら、現実に迫る展示準備に集中します!