水草展2017ブログ
筑波実験植物園

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2017/5/18(木)

名脇役の正体

こんにちは。筑波大学の槐です。先日とある洋食屋さんに行ってきました。

オムライスの真ん中に載っている植物は、 アブラナ科のクレソン(オランダガラシ)であり、実は水草の一種です。

湧水が豊富な地域では、水田ではなく、クレソン田で栽培が行われています。

ここまでどーんとオムライスに載っている場面に出くわす事は少なく、つい写真に撮ってしまいました。

 

料理の脇役として活躍するクレソンですが、日本にとっては外来種でもあります。

栽培されていた個体が何かのタイミングで逸出したと考えられており、近年多くの水系でその個体数を増やしつつあります。

写真は栃木のある河川ですが、赤丸で囲った部分に生えているものはすべてクレソンです。私の地元である、神奈川県の県西地域でも多く見かけます。

近年外来種が問題視されることが多いですが、水草の外来種が増えた場合、水域にどんな影響がでるのでしょうか。そもそも外来種が必ず悪者になるのでしょうか?正直私もわからないところが多いです。

クレソンをたべながら、外来種について少しでも考えてもらえたら幸いです。