水草展2017ブログ
筑波実験植物園

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2017/7/3(月)

タマゾン川は魚だけじゃない!?

こんにちは,筑波大学の海野です。
今回は,私が先月行った多摩川での採集で見られた水草たちを紹介したいと思います。

多摩川は鮎が遡上する綺麗な川でもあるのですが,その一方で“タマゾン川”とも表現されるように,近年ではグッピーやアリゲーターガーといった熱帯魚も見つかっているのが現状です。
こういった外来種としてはよく魚が取り上げられていると思うのですが,今回はタマゾンの外来種の水草をご紹介したいと思います。

例えば,この丸い葉っぱがかわいらしい水草は,5/19の湧水帯の水草の回でも紹介されたイケノミズハコベという外来種です。
この水草はヨーロッパ原産なのですが,日本で野生化して在来種のミズハコベを追いやっている可能性があります。

続いては,オオフサモという南米原産の外来種です。
綺麗な水草でアクアリウムやビオトープのために持ち込まれたのですが,切れ端からでも簡単に増えてしまい,こちらも野生化して在来種の水草を追いやっています。
その勢力の強さから,オオフサモは特定外来生物に指定されているので,見かけても持ち帰らないように注意してくださいね!

私もアクアリウムをやっていて,自宅でも水草はよく手にするのですが,間違っても日本の川に放してしまわないように気をつけたいと思います

今回の水草展ではこの2つの外来種も展示しますので,実際に目で見て,外来種について考えていただければ嬉しいなと思います。
外来種の水草それ自体は決して悪者ではありません。原産地ではとても美しい水景をつくってくれているのですから…