水草展2017ブログ
筑波実験植物園

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2017/5/31(火)

アマモ採集in富津

はじめまして!
今年から水草展のお手伝いをさせていただいている海野と申します。

私は水草はもちろん,水中で暮らす動物たちも好きなので,ここでは水草に関係の深い動物たちも一緒に紹介していきたいと思います。

さて,今回はテーマにある通り,先週の土曜日に千葉の富津で行ったアマモ採集のお話です。 陽ざしが熱く感じるほどの晴天で,潮もとても引いていてまさに採集日和でした。

干潮時には,このようにアマモが群生しているのがよくわかります。
近づいてよく見てみると,

アマモが花を咲かせていました。え?どこに花なんてあるの?と思われた方も多いと思います。アマモの花には,花びらやがくといった花被がないので,初めは私も気づきませんでした(苦笑)。
写真左の縦に並んでいる粒々が若い果実で,中央に見える細い糸のような突起が雌しべの柱頭となります。

アマモ場にはいろいろな動物たちが生息していて,今回の採集でもたくさん見ることができました。

これはカギノテワレカラという種で,大きくなっても体長2cmほどのエビやカニの親戚である甲殻類の仲間です。
アマモなどの海草にしがみついて隠れながら暮らしているのですが,その姿はかくれんぼをしているようでかわいいです(笑)。

ワレカラをはじめ,魚やナマコなど他にも多くの生き物たちがアマモのタッチプールで展示予定なので,ぜひ見て触って楽しんでください!