こうじときのこが手をつなぐ!?「きのこ展2013」-筑波実験植物園- 筑波実験植物園TOPへ きのこ展2013トップページへ

2013/10/24(木)

台風前最後の野外観察会

雨模様みなさんこんにちは。きのこ担当の保坂です。
いよいよ今年のきのこ展も最後の週末が近づいてきました。同時に台風も接近中です。最新の予報によると、日曜日までには天気は回復しそうです。レストランやマッシュルームのつかみどりも無事出店できそうですが、まだ土曜日は天気が読めません。

金曜日は大荒れの天気になるかもしれませんが、きのこ展は今のところ平常通り開催予定です。さすがに今回ばかりは屋外のきのこ観察は難しいかもしれませんが、こちらも工夫をこらして、きのこ展示場やその他の温室に生えているきのこをお見せできるかと思いますので、ぜひ12時(土日は11時及び13時)からの展示案内にもお越しください。

持ち込まれたきのこたち

そして本日木曜日は、あいにくの雨模様でした。温室の中は快適ですが、入口から野生きのこ展示場まで歩いてくるお客さんは大変です。が、そのような状況でもたくさんのお客さんがきのこ展をめざして来てくれました。連日のように、新鮮な野生きのこを持ち込んでくれる方もいます。木曜日も朝一でハタケシメジをはじめ、ハナイグチ、アカモミタケ、チャナメツムタケなど、これまで不作だと思っていたのがウソのように、たくさんのきのこが持ち込まれました。これらは種同定を経て、展示品として週末まで並ぶ予定です。

オニフスベ

その他、今週ずっとみなさんの目を楽しませているのが、つくば市内で採集された「オニフスベ」という巨大きのこです。真ん丸でバレーボール大のきのこですが、条件が整うと、直径60センチほどになります。今回のオニフスベは、最初は張りのある球形でしたが、さすがにたくさんの人に触られて、だいぶくたびれた感じになってきました。最後はボロボロになるかもしれませんが、最後の日曜日まで展示場に並ぶ予定です。笠間市から採集された巨大きのこ、「ニオウシメジ」と合わせてお楽しみください。

ひしめきあうマッシュルームそして、きのこ展初日から並んでいるのが種々の栽培きのこ。中でもマッシュルームはみんな馴染み深いきのこのはずなのに、あまりにも巨大なので一瞬なんというきのこかわからない方が多くいるようです。展示場に納入されたときは一般的な小さなマッシュルームだったのですが、いまでは直径10センチ以上の大きさになり、プランターのなかでひしめき合っています。

このように、来るたびに少し違う光景を見ることができるのも、きのこ展の面白さだと思います。まだ来ていない方はもちろん、今年すでに見た、という人でも今週末にかけてまた新しい新鮮なきのこを見ることができると思います。ぜひ、最後の週末を楽しみにしてください。最終の日曜日にはカビやチャワンタケ類の専門家、細矢剛博士によるセミナー、「コウジカビとコウジのヒミツ」(14時~)が開催されます。予約不要ですので、ぜひお越しください。

また、同じく日曜日には「きのコン」入選作品の表彰式もあります。今回は初の外国人受賞者が出ましたが、残念ながら表彰式前日に帰国(!)とのことで、表彰式は欠席です。しかし、それ以外の受賞者はほぼ全員出席予定。無事に台風がそれ、楽しい表彰式になればよいな、と思います。式は12時から30分程度です。

それでは残り3日間、きのこ展をよろしくお願いします。