2013/7/22(月)
きのこと雨みなさんこんにちは。きのこ担当の保坂です。
先週は日光周辺できのこ調査をしてきました。30度を超える猛暑のつくばから一転、中禅寺湖の周りは寒いくらいの気温でした。特に調査2日目は途中から冷たい雨が降ってきて、思わず車に逃げ込んだほどです。
よく間違われますが、きのこ研究者は雨が降っていても外で平気で活動するか、というとそんなことはありません。やはり雨が降っていると良い写真は撮れないし、せっかく採集したきのこも状態が悪い場合が多いのです。なにより森の中が薄暗くて、きのこを見つけることがとても難しい…
ところがきのこの発生には雨が必須です。雨の中を歩くのは嫌だけど、きのこはいっぱい採りたい。このジレンマを乗り切るためには、雨が降った後の晴れ間、という絶妙なタイミングでの調査が必要です。もっとも、いつもそのようにうまく行くはずがなく、今回も調査の最中に雨に降られたのでした。
きのこは大量でした!ピンク色がきれいなトキイロヒラタケや、まさに出始めのベニテングタケなど、たった数日の調査でしたが、150点ほどの標本を得ることができました。
今後もきのこ展までに、東北地方、沖縄~奄美~屋久島、広島、ブータンなど調査が続きます。その様子も追って当ブログでレポートしていきます。