2013/7/9(火)
きのこ観察会2013年きのこ展ブログへようこそ!きのこ研究担当の保坂です。
先週末はきのこ展の会場でもある、筑波実験植物園で観察会がありました。
と言っても、きのこの観察会ではありません。観察会の最中は、写真のようにしゃがみこんでほとんど身動きをとらない謎の集団が…
実はこれ、「変形菌」の観察会の一コマです。目が慣れてくれば散歩しながらでもたくさん目に飛び込んでくるきのこと違い、変形菌の場合は落ち葉や倒木の下などを丹念に探さないと見つかりません。なぜかと言うと大きさが1ミリ程度(!)だから。関東地方ではつい先日梅雨明けが発表されましたが、梅雨の最中の、ムシムシとした環境でよく見つけることができます。
このようなきのこのようできのこでない、不思議な変形菌についてたっぷりと観察しました。そして今週末は同じく筑波実験植物園で「夏のきのこを観察しよう♪」という観察会が行われます。
きのこと言うと秋、と思っている人も多いかもしれませんが、実は今がきのこの発生はピーク! 写真のタマゴタケのように、色あざやかで大型のきのこが、大量に発生しています。
きのこ展も夏に開催すると、また違ったきのこ達を見てもらうことができるのですが、この蒸し暑い中、大量のきのこを1週間保管しておくことは不可能です。
というわけで、きのこ展は毎年秋に開催していますが、ぜひ夏の間も植物園に来て、たくさんのきのこを観察してみてください。
今回の夏のきのこ観察会は応募多数のため、残念ながら抽選にもれてしまった方々も多いと思います。観察会は秋、冬とありますので、その時にお申込みください。
当然、きのこ展の期間も園内のきのこ案内を通して、たっぷり観察していただけます。