5度目の挑戦、大きくなあれ!!巨大な!くさい!コンニャク日記 世界最大級の「花」ショクダイオオコンニャクの開花までを観察します。2019年11月6日67kgのコンニャクイモを植え付け! リンク リンク
国立科学博物館筑波実験植物園では、世界最大級の「花」といわれるショクダイオオコンニャクが2012年、2014年、2016年、2018年、2020年と開花しました。世界でも開花がまれで、しかも咲いて2日目には閉じ始めることから、花を見るチャンスはめったにありません。これまでの開花までの成長のようすや開花した姿をぜひごらんください。

ショクダイオオコンニャク
[Amorphophallus titanum]

ショクダイオオコンニャク
インドネシア・スマトラ島の限られた場所に生える、サトイモ科の絶滅危惧植物。世界最大級といわれる「花」(1つの花のように見えますが、小さな花が集まった花序です。このように、花序全体がまとまって1つの花のように見えるものは「偽花」と呼ばれます)は、高さ3m直径1m以上にもなります。また腐った肉のような強烈な臭いを放ち、世界でもっとも醜い花とも呼ばれます。ギネスブックで認定された世界最大の記録は高さ3.1mで、今回どこまで大きくなるかが注目されます。
[2012年5月25日18時30分の様子]

始めはこんな姿でした

ショクダイオオコンニャク2023
2023年2月6日(月)撮影

ショクダイオオコンニャク2019
2019年11月6日(水)撮影

ショクダイオオコンニャク2018
2018年5月14日(月)撮影

ショクダイオオコンニャク2016
2016年7月6日(水)撮影

ショクダイオオコンニャク2014
2014年4月23日(水)撮影

ショクダイオオコンニャク2012
2012年3月16日(金)撮影
ショクダイオオコンニャク成長日記

2023年2月6日(月)撮影

2012年の開花後、開花を繰り返していたショクダイオオコンニャクですが、
花→葉→花→葉→花→葉→花→葉→花→葉→葉
と前回で開花記録は途切れ、葉が連続する結果となりました。
その葉も2022年11月に落葉し、およそ3ヶ月が経過したので、植え替えを行いました。
いまでは植物園の恒例行事となった園内総出の植え替え作業です!

イモを傷つけないよう慎重に周囲の土を取り出し、現れたイモを皆でじっくり観察。
今回のイモは長さ70cm、厚み36cm、重さはなんと75kg!!
前回よりも17kgも増えました。

イモは4~5人がかりで運びます。なんてったって75kgもありますから・・・。

イモを洗って消毒します。前回よりイモがプリプリで良い状態に見えます。
今回はまだ芽はほとんど動いておらず、根も出ておらず、良い状態で植え替えできました。

イモを再び鉢にもどし、新しい土に植え替えます。使った土はおよそ1500L!

花が咲きますように!!植え替え後にみんなで思いを込めるのも恒例となりました。
これまで何度も開花に立ち会っていても、また見たくなる、嗅ぎたくなってしまう、不思議な魅力ある花です。
引き続き見守っていきます。

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