付属体はくったりと地面に倒れ、仏炎苞もくしゃりと萎んでいます。
花の命は短く、しだいに枯れていく姿は侘しいものです。
けれど、花が倒れてから、およそ3ヶ月後には新しい葉が出てくる予定です。
大きな花を咲かせたショクダイオオコンニャク、じつは葉も大きく、4メートルを超える大きさとなり、たいへん見ものです。
花が終わり、次の葉のサイクルにつながっていくことに、自然の営みの豊かさを感じます。
コンニャクは全体的にますます萎んでいきます。
寂しさを感じますね。
さて、今回、付属体を切り開いて中身が見える状態に!
付属体の内部はたくさんの細い繊維でできていてヘチマのたわしのような感じです。
中身がなくスカスカなのは不思議な感じがしましたが、付属体の機能を考えれば、なるほど納得です。
付属体には臭いを遠くまで拡散させて花粉を運んでもらう虫を集める役わりがあります。 そのため花の付け根で熱を作って、付属体全体を38℃くらいまであたためて、付属体表面についているにおいの元となる物質を空気中に拡散させる仕組みになっているのです。
この機能を発揮するには、付属体の内部は水分の多い細胞がびっしり詰まっているのではなく、スポンジ状の方があたたまった空気を効率良く上昇させることができるのだそうです。