水草展2015ブログ

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2015/6/18(木)

ビーチコーミングのすすめ

こんにちは!
水草展をお手伝いをさせていただいている角田(つのだ)です。

6月ももう後半に入り、夏の気配を色濃く感じられるようになってきましたね。さて、夏といえばなんでしょうか?

そうです!「海」です!

これは沖縄で撮影した写真です。
青い海と白い砂浜...見ているだけで楽しい気分になれますよね!

海に入って泳いだり、砂浜で遊んだり、海での楽しみ方はたくさんあると思います。今回はちょっと違った角度から海を楽しむ方法をお教えします!

皆さんは「ビーチコーミング」を知っていますか?

ビーチコーミングとは、砂浜に打ち上げられた貝殻やウニの骨、流木などを拾い集める遊びです。

ときには、ビーチグラス(ガラスが波で削られ丸くなったもの)や外国から流されてきたビンが見つかることもあります。皆さんも一度はこういった遊びをしたことがあるのではないでしょうか?

実はこのビーチコーミング、海草の採集でも重要なのです。

海草は海の中ならどこでも生えているというわけではありません。砂の質や潮の流れなどに好みがあるようです。そのため調査においては、その場所に海草が生えているかどうかを見極めることが重要になります。そして、その方法として一番分かりやすいのがビーチコーミングです。

海草の葉は生え変わりが速いので、海岸の近くに海草が生えていれば、ほぼ確実に葉が打ち上げられていることになります。

ここには2種類の海草の葉が写っていることが分かるでしょうか?

特に棒のような葉のボウアマモがたくさん打ち上がっていることが分かると思います。

この砂浜の近くにはたくさんの海草が生えていることが期待できます!
嬉しいですね!!

上の写真に写っているのは何だと思いますか?

実はこれ、リュウキュウスガモという海草の果実なのです。

海草の中には、果実が波に運ばれることによって分布を広げるようなものがいるようです。この果実があるということは近くにリュウキュウスガモが生えているかもしれません。

打ち上がるのはもちろん海草だけではありません。

上の写真はコウイカの仲間の骨です。とても大きいので、おそらくコブシメだと思います。コブシメは沖縄など温かい海でしか見られないので、沖縄に行ったときはぜひ探してみてくださいね。

ここでひとつだけ注意点。

ビーチコーミングをする際、危険なものには触れないように気をつけましょう。カツオノエボシやハブクラゲなどの毒がある生物、ガラスの破片や尖った貝殻のかけらなどが混じっていることがあります。

せっかくの海なのに、怪我をしてしまったら楽しくないですよね。
十分気をつけて、ビーチコーミングを楽しんでみてください。

今年の水草展では、このビーチコーミングの擬似体験を企画しています。

「ビーチコーミングなんてしたことない!」という方も是非楽しんでいただけたらと思います。

海草を見つける最初のステップを体験していただけると嬉しいです!