2015/5/13(水)
小さいアマモ?
ご無沙汰しております、筑波大学の槐です。
みなさまゴールデンウィークはいかがお過ごしだったでしょうか?
ちょうど大潮と重なったため、潮干狩りをしに海に出かけた方もいらっしゃったのではないでしょうか。休日と大潮が重なったらやっぱり海ですよね。
私も弟と一緒に海へ出かけてきました。ええ、もちろんアサリやハマグリではなく、コアマモを見に(笑)
今回は東京湾に面したとある海水浴場に行ってきました。
ここにはアマモとコアマモ両方が群生しており、上の写真の手前に見える小さい草がコアマモで、奥に見える水面に葉が出ている草がアマモです。(アマモについては“アマモ採集in三浦”をご覧下さい。)
上からではよく見えないので海の中に潜ってみました。
海の中にはアマモやコアマモに混じって多くの海藻も生えています。 コアマモは見つかりましたか?
さらにコアマモに焦点を絞ってみたのが次の写真です。
コアマモはアマモと比べてかなり小さく、よく見ると葉にきらきらした筋を見ることが出来ます。 海藻の他にもコアマモの周りではアサリやイガイといった貝の仲間、ハゼの仲間を観察する事が出来ます。
上の写真もよく見るとアサリの貝殻や小さなイソギンチャクを見つけることが出来ます。
海草たちが生えている場所が如何に多くの生き物のすみかになっているかを実感することが出来ました。今回じっくり観察したコアマモは干潟をテーマにした水槽で展示する予定です。
田中先生曰く、”コ”アマモは、日本のアマモの仲間では唯一コアマモ亜属にはいる種だそうです。 単なる小さいアマモではなさそうです(私も目下勉強中です)。その違いについては、水草展で解説されます。
是非アマモだけではなく、”コ”アマモも一緒にご覧下さい^^