2024/8/14(水)
パッキングは大変だ~!!
水草栽培担当の渡邉です。
今回の水草展では水草だけではなく、様々な生き物にも注目してみてください。
展示されている生き物達がどのように会場まで運ばれてくるのか? 気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
それでは、面白エピソードをいくつかお伝えしたいと思います。
まずはミナミトビハゼ、この魚はハゼの仲間ではありますが、濡れた体表から酸素を取り込み皮膚呼吸をすることで長時間、陸上で活動する事のできる面白い魚です。
目が頭の上に飛び出るようについており魚というより、カエルに似たような顔をしています。見ていると目をクリクリと動かすため、とてもかわいらしいですよ!
トビハゼの名前の通り、ピョンピョン跳ねます。
ミナミトビハゼを含み、マングローブの魚達は管理場所の都合上、私の自宅で管理してました。 そのため、いざ展示会場に連れて行くぞ!という時には飼育している水槽から、専用のポリ袋に移して輸送します。 このポリ袋に移す作業を「パッキング」というのですが、このパッキングの際に事件は起こりました。
水槽のふたを開け、ポリ袋を構えていると手の間をすり抜け、絨毯の上に着地。そこからなんと、水槽ラックの下に入り込んでしまったのです。(朝5:30の出来事)
先ほどもいいましたが、「ピョンピョン跳ねる」がとてつもないスピードでそこそこの距離(80センチくらい?)を移動する為、捕まえるのが大変……。
「このままでは、体表が乾いて弱ってしまう」、「朝のミーティングに間に合わない」と頭の中ではいろいろなことを考えながら、10分ほどの格闘の末、何とかホコリまみれのミナミトビハゼを捕獲……。
一人でじたばた、誰とも共有できず何とも言えない状況で出勤です。(汗)
続きまして、ナミダウツボ。
この魚は、東南アジア~国内では西表島の汽水域に生息しており、このマングローブ水槽の企画が出た当初から是非展示したいと思っていました。
今回は我が家で飼育している個体を展示しているのですが、水合わせ(魚を水槽内の水温や水質に慣らすこと)後、展示水槽に解き放った瞬間、造形物の裏側に引きこもってました...。 (展示の顔にしようとしたのに・・・隠れないでくれ~!!!)
たま~に造形物の間から顔を出していますので、よく観察してみてください!
ですので、見られた方はとてもラッキーです。
魚の話は語り始めると終わらないので今回はこのあたりで。
水草展2024をよろしくお願いいたします。