2013/8/1(木)
小さくて見えないものを見るしくみこんにちは! 水草展を手伝っているNPO法人アクアキャンプの永田です。
下の写真は、7月23日の田中研究員の記事にも登場しました
世界最小の植物「ミジンコウキクサ(サトイモ科)」や「タヌキモ(タヌキモ科)」という
食虫植物の水草の、捕食の瞬間を撮影するために活躍している機材たちです。
水草展において、小さい植物のしくみを皆様にどう楽しんでもらえるか?と考えますと
やはり実際の植物が、目の前に展示されているのが一番魅力的だと考えています。
しかし、ミジンコウキクサやタヌキモの捕食する器官はとても小さいので、
肉眼で正確に観察することはできません。
こういう時、普通は顕微鏡を使用するのですが、
同じものを同時に一人しか見ることができないので、多くのお客様がくる展示においては、順番待ちが発生するなどの問題があります。
そこで、タヌキモの捕食の瞬間を同時に見て楽しんでもらえるように、
マイクロスコープの映像を大きめのモニターに写すための設備を揃えました。
そうすれば捕食の瞬間の驚きもみんなで共有できます!
これらの機材は現在、調整のため研究室に設置しています。
2011年の水草展開催直前、筑波大学の小野くんは、ここにへばりついて
タヌキモが、ブラインシュリンプを捕食する瞬間の撮影に成功しました!
水草展2013では、お客様自身がタヌキモにミジンコを食べさせる
観察コーナーもありますし、捕食の瞬間の映像も見ることができます。
開花の撮影に成功したミジンコウキクサも、生で展示!
きっとその小ささに驚いていただけると思います。。
下の写真はミジンコウキクサを栽培している様子です。
これではただの緑色にしか見えませんが、いるのです。。。しかも増えています。。
小さくて見えづらくとも確実に動いて生きています。
そんな健気な植物の生態を、是非間近で感じていただけると嬉しいです!