「水草展 2013」開催期間:8月10日(土)~8月25日(日)※12日と19日は休園筑波実験植物園TOPへ
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水草展

2013/7/9(火)

西表島!

水草展リーダーの田中です。
沖縄県の西表島に来ています。いろいろな目的があるのですが、
もちろん水草展にも、とっても関係があります。

西表島に来ています
まずこの海。何度訪れてもきれいです。ここには日本の亜熱帯地域で見られる海水生の水草(海草)のほぼすべての種類を見ることができます。

西表島で調査中
水草展に関わる植物園、協力者の方などで、いろんな視点で調査です。

写真家の池田晶紀さん
そしてこの方、写真家 池田晶紀さん。今や水草展、そして水草界に無くてはならない
売れっ子写真家なのです。池田さんが何かを見た時のストレートな感動表現は
いつも我々に元気をくれます。
その池田さんが、気合い入れて写真撮っているということは……
そう、水草展2013には、撮れたての新作「西表の水草」が、本邦初出展となります。
感動必至、ぜひご覧下さい。 

西表島で調査中の田中博士
さてさて、当の私とはいえば、風呂のように熱い浅い場所に這いつくばって、
いったい何をみているのでしょうか?

水槽内での海草ウミヒルモの開花(当ブログ6月13日に最初に発信)が
毎日新聞の全国版に掲載され、その重要性が広く知られました。
この這いつくばった私は、まさに、このウミヒルモの花を探していたのです。

西表島のウミヒルモ
このグループの雄しべや雌しべの発生の仕方は、よくわかっていないのですが、
単子葉植物の原始的なグループにあたるウミヒルモなどの花の形、特に雄しべの発生を調べて、その後の単子葉植物全体の進化にどのような意味があるのか、を研究するつもりなのです。

勿論今回の調査で、ウミヒルモの栽培環境について、たくさんの情報が得られたので、
ますます、筑波実験植物園の海草栽培はものすごい展開になることでしょう。
その信憑性はこの写真が保証しています。
水草調査メンバー