きのこ展2018 ~みんなでさぐるきのこのふしぎ~
場所:国立科学博物館筑波実験植物園

2018/9/19(水)

ついに発生開始!植物園のきのこたち!

皆さんこんにちは。きのこ展担当の保坂です。

暑い夏が続き、植物園の林もややカラカラ気味でした。きのこの発生もイマイチで、本当に今年のきのこ展ではきのこを見てもらえるのか、かなり心配になってきた今日この頃です。しかし、ちゃんと秋はやってきました!すっかり朝夕は涼しくなり、つくばでは秋の気配が漂っています。

そして、植物園にも秋の兆しが!やはり目立つのはど派手な色合いをした「タマゴタケ」。暖温帯落葉広葉樹林帯に見事な群生をつくっていました。

タマゴタケ菌輪

それでもやや乾き気味だからか、いつもより小さ目のタマゴタケが多かった印象がありますが、高さ10センチ以上の立派な個体も採集することができました。

タマゴタケ採集

毎年きのこ展の時期には、大型のタマゴタケが見事な菌輪(フェアリー・リング)を作ってくれます。今年はどうでしょうか?

そして、同じく大型のきのことして忘れてはならないのが、「マントカラカサタケ」。

マントカラカサタケ

高さ20センチ以上もある見事な個体が数本、温帯資源植物(東)の地区に生えていました。このマントカラカサタケも、きのこ展の時期に大発生することがあります。時にはきのこ展期間中、数回の大発生が見られることも!ぜひ今年もそうなってもらいたいと思っています。

なお、今回紹介したタマゴタケとマントカラカサタケの群生は、きのこ展の始まりまでには無くなってしまいます。ただ、また新たな個体が生えてくることを祈りましょう!

他にも、まだ生えたての「イボテングタケ」の幼菌(温帯資源植物・西)や、

イボテングタケ幼菌

マッシュルームと近縁なハラタケ属のきのこ(常緑広葉樹林帯)がたくさん生えています。

ハラタケ属

これからさらに多くのきのこが生えてくることでしょう。

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