きのこ展 2023 ―日本のきのこ学をつくってきた巨人たち― ブログ

会期 2023年10月21日 土曜日から10月29日 日曜日まで(会期中無休)開園時間 9時から16時30分 入園は16時まで 筑波実験植物園

2023/10/17(火)

日本のきのこ学をつくってきた巨人たち その3

みなさんこんにちは。きのこ担当の保坂です。

今回紹介するのは本郷次雄(ほんごう つぐお)です。1923年に滋賀県で生まれ、1951年に滋賀大学に着任後は、定年まで滋賀大学できのこ研究をつづけました。何を隠そう、僕がきのこの道に進みたいと思ったのも、本郷先生の影響が大きかったのです。

それはなぜかと言うと、僕がきのこに興味をもってきのこ図鑑を集めだしたときには、そのほとんどに本郷先生が関わっていたからです。だから僕にとってきのこと言えば本郷先生、だったのです。

その研究スタイルの主流をなすのは、丁寧な観察とスケッチ。ごく少数の良い状態のきのこを前に、夜遅くまでスケッチしていた、ということです。多数の新種も発表してきましたが、その中には筑波実験植物園内でも普通にみられるきのこが数多く含まれています。

高さ30センチを超えることもある巨大なニガイグチモドキや、

キツネタケ属としては大型になるカレバキツネタケなど、いまでは日本のきのこ図鑑のどれを見ても載っているようなきのこの多くは、本郷先生により新種発表されています。

カレバキツネタケ

ちなみに、Hongoというとスペイン語であることを意味するのですが、それを知ると本郷先生の本当のすごさがわかるかもしれません。

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