みなさんこんにちは、地学研究部の矢部です。

12月６日（土）、ついに「植物化石展」が開幕しました。週末はずいぶん寒かったのですが、幸い天候には恵まれて、多くの方にご来場いただきました。 土曜日には見どころガイドツアー、日曜日には化石クリーニング体験と特別セミナーを行いました。参加いただいた方々、ありがとうございました。 今回は、展示会場の様子を紹介しましょう。

第一会場は、植物園の入り口に位置する教育棟です。寒さもかなり本格的になり、植物園内の落葉樹は葉を落そうとしていますが、展示会場にはきれいな植物の写真があり彩り豊かです。ここでは植物園に植栽されている植物のいくつかを取り上げ、関連する化石を展示しています。例えば前回のユリノキでも紹介したように、今の植物を見ただけではわからない歴史を化石にもとづいて紹介しています。

第二会場入り口には写真のようなディスプレイが皆さんをお待ちしています。写っているのは、このブログで以前紹介した、塩原の「木の葉化石」産地の露頭（崖）です。中央には飛び出た地層、周囲には植物があしらってあります。

植物園のスタッフが一生懸命作ってくれました。化石が地層に含まれていることを象徴する展示で、この展示の次のコーナーでは、化石を採集する道具なども展示しています。所々に生植物も展示していて、触れる化石やちょっとしたクイズ、映像もあり、楽しめる展示になったのではないかと思っています。

展示物はすべて実物です。とても近い位置で標本を見ることができて、植物、そして植物化石の魅力を堪能できると思いますよ。

それでは、展示会場でお会いしましょう。