2021/8/11(水)
植物園の「眠れる池の美女」
こんにちは。登録室のKYです。
筑波実験植物園勤務2年目で、今回初めて水草展に携わることとなりました。
水草に関してはまだまだ知らないことだらけですが、今回は個人的にお気に入りの植物をご紹介します。
スイレンを小さくしたような白い花の「ヒツジグサ」をご存じですか。
園内の水生植物区の池と中央広場の小さな円形の池に咲くその花は、小さいながら真っ白な姿が清楚で美しく目に付きます。
「ヒツジグサ」の名前の由来は、未(ひつじ)の刻(午後2時)に花が開くということで付けられました。その名の通り、園内でも午前中はほぼ花が閉じて(眠って)おり、午後1時過ぎにようやくお目覚めで、夕方まで元気に花が開いています。
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水生植物区の池では少し花が遠く見えづらいですが、中央広場の小さな池では近くまで寄ることができるので、ぜひじっくりと花の形や色を観察してください。
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「ヒツジグサ」は花だけでなく葉の黄葉もとてもきれいです。
10年ほど前初めて秋の尾瀬を訪れた時、湿原の池全面に広がる「ヒツジグサ」の葉に感動しました。木々や樹木の紅葉と相まって、無数の鮮やかなオレンジが水面に浮かぶ風景は今でも目に焼き付いています。
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猛暑の中、植物園の水辺で涼しいひと時をお過ごしください。