2021/7/30(金)
ああ、ミャンマー
水草展リーダーの田中です。
今回、ミャンマーがもう一つのテーマになっています。
「軍事政権が長く続いたことが生物調査の空白地帯になった原因だが、民主化が進んで調査が出来るようになったので、国立科学博物館でも生物調査を開始し、その一環で水草もさまざまなことがわかってきました。」というようなことをセミナーでお話したのが、2019年の夏。
まさか、また逆戻りに向かうような事態になるとは思いもよりませんでした。
いずれにしても、今や貴重となってしまったミャンマーでの水草調査の様子や成果を水草展では展示しています。
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ミャンマー最大の湖、インドージー湖。実に広大な水草の景色が広がっており、熱帯の水草と温帯の水草が混在するような不思議な植生でした。
(ミャンマーの水草群落を再現した水槽を用意しています。ワークシートを使ってじっくり観察してみてください。)
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珍しい種に出会えるのは海外調査の一番の楽しみです。熱帯アジア水草の1つ、オテリア・コルダータ。
(日本で初めての展示となります。大きな美しい花がちょうど咲いていればラッキーです。)
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ミャンマーには、日本との共通種も多くあります。このミズオオバコは、種は同じだけれど、その大きさが桁違いで、その驚きは私の表情から察してください。
(熱帯と温帯で同じ種がなぜ生活できるのか?そんな疑問がミャンマー調査の1つのテーマでもありました。大きさの理由は生活史の違いにあります。展示会場でその秘密を探って下さい。)
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調査では、車からボートからバイクまで、いろいろ駆使して地域をめぐります。
(調査の様子をパネルと映像で紹介します)
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とある村で出会った方です。おじさん曰く、「あなたはこの村に来た二人目の日本人です。一人目は太平洋戦争時に逃げ込んできた日本人だ。」と。なんだか、とても印象に残るシーンで、とても優しく接してくださったこの方が今でも思い出されます。
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そして、このハスの維管束(導管)から作られたハス布。これを紹介せずにはいられません。
帰路のヤンゴン空港、搭乗まであと30分というところで見つけました。その値札には300ドル!と。水草×空港価格×値段交渉×時間無い×二度と無いチャンスかも・・・=結局、ほぼ即決で購入しました。
私の私物だということもふまえ、ご覧いただければと思います。
ふー・・・この文章の取り留めの無さから、今の私がいかに準備に追われているかがよく伝わると思います。もう少しがんばります。