2021/7/15(木)
つくばの水草
はじめまして!「つくばの水草」を担当することになりました、筑波大学のNです。
つくば市全域をカバーする筑波実験植物園15㎞圏内で見られる水生・湿生植物、数十種の展示準備に日々翻弄されています。
「つくばの水草」の企画は前回の水草展でもありました。
しかしながら、つくば周囲の環境があまりにも悪く、展示するほどの水草が確保できないことから立ち消えになってしまいました。
前回の水草展 2017年7月14日のブログ記事
しかし、2018年から2021年にかけてつくば周囲をひたすら探し回った結果、街中や水たまり、道ばたや空き地など、思いのほか身近な場所で様々な湿生・水生植物を発見することができました。
イヌタヌキモ クロホシクサ ガガブタ タコノアシ アズマツメクサ中にはクロホシクサやナガバノイシモチソウなど全国的に貴重なものも含まれており、驚かされるばかりです。つくばの水草が減少しているという事実はどうしても変わりようがありませんが、細かく目を向けてみれば、まだいろいろな場所に水草たちは生き残ってくれていました。
このように様々な植物が生育する休耕田に水草が生えているのは当然のことですが、
湿地とはいいがたい水たまりに珍しい水草が生えていることもあります。
ホシクサ「つくばの水草」展示ではこうして生息が確認された様々な種を展示します。
とくに湿生植物には見分けがとても難しいものや栽培や移植に癖があるもの、個体数が減りすぎていて採集できないもの、よく見ると酷似した外来種に置き換わってしまっているもの、発生時期が特殊な種などもあり、困難の連続です。
現状50種以上を準備していますが、できるだけ多くの水草をお見せできるよう最善を尽くします。
それでは、会場でお待ちしています!