LINEで送る

トップページへ

2015/10/09(金)

木の上でくらす植物—コケ−
菌に相互関係はあるか?

植物研究部の堤です。

これまで、木の上でくらす植物の進化を研究してきました。ブナ林でみられる着生植物の多くは、コケ植物に埋もれるようにして生育しています。これまで調べてきたクモキリソウ属などラン科植物は、発芽に必要な栄養を菌根菌から得るため、菌根菌がいないと生育できません。そのため、植物(維管束植物)、コケ、菌類に何らかの相互関係があるのではないかと考えています。

まずは、着生植物の菌根菌と、植物の周辺にどのようなコケ植物や菌類がいるのかを調べています。周辺のコケ植物相は豊かで、遺伝子情報の解析から、さまざまな菌類がくらすことがわかってきました。また着生種クモキリソウ属の菌根菌を調べたところ、異なる種では異なる菌根菌が見つかってきています。相互関係の全貌解明にはまだまだですが、少しずつ、樹上での植物と周辺の菌類の多様性がわかりはじめてきたところです。