2015/8/28(金)
ニュージーランドの好蟻性
アリヅカムシを調べました
動物研究部の野村です。
総合研究「生物間相互関係」では、微小な土壌甲虫であるアリヅカムシをめぐる生物間相互関係について調べた結果を報告しました。
好蟻性アリヅカムシとは、自由生活をする種の多いアリヅカムシの中でも、アリの巣に積極的に侵入し、アリから餌を分けてもらったりして、アリと共生関係を営む一群です。
好蟻性アリヅカムシは日本ではよくわかっていますが、ニュージーランドではほとんど解明されていませんでした。そこで、2005年と2013年、現地でフィールドワークを行い、好蟻性アリヅカムシ相の解明に努めたところ、4新属7新種を含む6属10種が認められました。
「きずな展」ではこの概要について、実物標本を展示してご紹介します。
ニュージーランド、オークランド近郊で好蟻性アリヅカムシをさがす野村