きのこ展2022 絶滅の恐れのある菌類たち ~えっ?きのこも絶滅するの!? オフィシャルブログ - 筑波実験植物園(2022年10月22日~10月30日)

 

2022/10/25(火)

きのこ展、無事開幕しました!

みなさんこんにちは。きのこ担当の保坂です。

きのこ展としてはめずらしく台風や暴風雨の無い開幕日となりました。おかげさまで無事に開幕です!

つくば市内を中心に、全国各地から野生きのこを採集してきたので、なんとか野生きのこ展示場はたくさんのきのこでにぎわっています。もちろん大量の栽培きのこも、栽培している様子がわかるように、ほだ木や瓶に生えている状態で展示中です。

なかにはこんなのも展示しています。

スッポンタケ

これは「スッポンタケ」というきのこなのですが、ピンポン玉くらいのサイズの卵(幼菌)を大量に採集することができたので、初日に展示場に持って行き、きのこ展閉幕くらいまでに伸びてくればいいな、と思っていたものです。

それが開幕2日目に見事伸びてきました!一度伸びると2日程度しか持たないきのこなのですが、まだ数個卵の状態で残っています。今週中には全部伸びてきそうです!勇気があれば匂いをかいでみても良いかもしれません。

植物園内はあいにく、きのこ発生のピークとは言い難い状況です。でも、ぐるりと一周すれば軽く30種を超えるきのこが生えています。例えばこの巨大で美味しそうなきのこ。

カキシメジ

これは「カキシメジ」というきのこ。見た目も名前も美味しそうですが、実は立派な毒きのこです。昨年もきのこ展の時期に生えてきたのですが、今年は約1ヶ月遅い開催であるのにも関わらず、今年も大発生!

フェアリーリング(菌輪)

見事なフェアリーリング(菌輪)を作っています。この様子はおそらくあと1週間程度は見ることができるでしょう。場所は池近くの「シダ園」と呼ばれる地区。きのこ展会場では、園を歩いて観察した結果を「園内のきのこMAP」として掲載していますので、それも参考にしてください。思った以上にたくさんのきのこが出ている様子がわかると思いますよ。

なお、今年もきのこ展のライブ配信が決定しました!
10月28日(金)19時~です。きのこ展に来たくても来られない方、すでに来たけどもっときのこを楽しみたい方、などなど。楽しみ方はそれぞれだと思いますが、ぜひご覧ください!

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