2022/9/16(金)
つくばは今、きのこ祭り状態!?
みなさんこんにちは。きのこ担当の保坂です。
毎年のことなのですが、つくば市では「きのこ展」の前(もしくは後)に野生きのこが大量発生する傾向にあります。本当に不思議なことに、きのこ展の時期も毎年少しずつ変えているにも関わらず、きのこ展期間中はきのこの発生がイマイチな年が続いているのです。
そして今年も同じかも、と考えざるを得ない状況が、まさに今、つくば市で展開中。なにしろいたるところに大型のテングタケ属が発生しているのです。
公園などのドングリの木(コナラやクヌギなど)の下に、白い卵のようなものが生えていませんか?
実はこれ、きのこの卵なんです。
周りをよく観察すると、卵の殻を突き破りつつあるきのこの幼菌が!
そしてさらに大きくなるとこんな感じ。
これでもまだまだ幼菌ですが、完全に成熟すると…
立派な「キタマゴタケ」の誕生です。
これらはつくば市のとある公園内の様子ですが、筑波実験植物園には真っ赤な「タマゴタケ」も発生中です。きのこ展の最中もぜひ、と祈っていますが、その思いが通じるかはわかりません。
そしてもう一種、「ウスキテングタケ」というきのこも大量発生中。
ウスキテングタケはあちこちにフェアリーリング(菌輪)を形成しています。この輪っかは異世界への入口だという言い伝えも…
きのこ展開幕まであとほんの1ヶ月程度ですが、それまでにきのこの様子はがらっと変わっていくはずです。植物園でどんなきのこに出会えるか、どうぞお楽しみに!