きのこ展2022 絶滅の恐れのある菌類たち ~えっ?きのこも絶滅するの!? オフィシャルブログ - 筑波実験植物園(2022年10月22日~10月30日)

 

2022/10/14(金)

「カニノツメ」知っていますか?

みなさんこんにちは。きのこ担当の保坂です。きのこ展の準備も着々と進んでいます。あとはきのこさえたくさん出てくれれば言うことなしです。

突然ですが、「カニノツメ」というきのこをご存じですか?ビー玉くらいの大きさの白いまん丸な卵を突き破るように出てくる様子は、まるでエイリアン。

卵を突き破るように出てくる様子

完全に伸びきると、色・形ともにまさに「カニの爪」にようになります🦀

カニノツメ

植物園にも時に数十本が群生することがあり、強烈な悪臭を放ちます。きのこ展の時期にも発生するかもしれません。

カニノツメ

このきのこ、和名が「カニノツメ」というところが最高だと思います。以前とあるテレビの取材をうけたときに、ちょうどこのきのこがたくさん生えていたので説明したところ、番組ではしっかりと「カニノツメタケ」と紹介されてしまい、がっかりした覚えがあります。

いろいろな場所に生える、いわゆる普通種で、今回の展示のテーマである絶滅危惧種とはあまり関係がありません。なぜそんなきのこを今回取り上げたかというと、今年の「きのコン(きのこ画コンテスト)」の入選作品のひとつが、カニノツメとカニをいっしょに描いた作品だったからです。絵の迫力もアイディアも抜群。文句なしの受賞でした。

ところでみなさん「シオマネキ」は知っていますか?僕は日本人の9割以上が知っている単語だと思っていたのですが、意外なことに、僕の周りで探ってみたら、9割くらいが知らない、という結果になりました。いまだにその結果が信じられずにいるのですが、上記のきのコン作品でカニノツメといっしょに描かれていたのが、シオマネキだったのです。作品を自分の目で確かめたい方は、ぜひ会場で!

でも本当に「シオマネキ」知りませんか?

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