2014/5/7(水)
身近な固有植物:トチノキ植物研究部の海老原です。
「こゆうジャパンズ」メンバー紹介3回目、今回はトチノキのキャラクター「とちのすけ」の番です。
固有植物と言うと、「滅多に見られない珍しい植物」と言う印象が強いかもしれませんが、必ずしもそうではありません。私たちの身近に生えている植物や、よく知っている植物の中にも日本固有のものがあります。
トチノキも日本の中での分布が広く、よく知られた樹木です。「栃木県」という県があるくらいですから、言葉としては誰でも知っていますよね。トチノキの特徴は手のひらのように5つ程に分かれた大きな葉。そして、もうそろそろ白い大きな花が塔のように咲きます(正確には「花序」=花の集まり)。
そして、秋にできるトチノキの果実は栗のようにころころしています。トチノキがたくさん生えている地方では、この栃の実を集めて加工して作った「栃餅」が売られているのに出会うことがあります。 「とちのすけ」はそんな栃の実をイメージしてころころかわいいキャラクターなのです。