2014/4/25(金)
チャルメルソウの花真っ盛り研究員の奥山です。
固有植物展開始に先駆けて、僕のメインの研究材料であるチャルメルソウの仲間の花が真っ盛りです。実物はとても小さいのですが、見て下さい、この奇妙で多様な花の数々。魅力に引き込まれませんか?
さてこの奇妙なチャルメルソウの花、一番魅力を感じているのは私たち人間ではなく、この昆虫、ミカドシギキノコバエのようです。
11年前のちょうど今頃、僕は京都の山奥で調査していて、このミカドシギキノコバエだけがチャルメルソウの花粉を運んでいることを発見しました。 それから毎年、毎年春に必ずこの虫が現れてチャルメルソウの花にやってくるのを見るたび、自然の不思議にただただ感動します。
あ、ちなみに残念なことに筑波実験植物園にはミカドシギキノコバエは生息していないようです。それにしてもいったいなぜこの虫はチャルメルソウにやって来るのでしょうか?
5月24日(土)のシンポジウムではそんな話も含め、日本で独特の進化を遂げたさまざまな植物たちの不思議を紹介したいと思いますので、お楽しみに!