きのこ展2024~きのこの本当のすがた~国立科学博物館 筑波実験植物園

2024年10月12日(土)~10月20日(日) ※期間中休園なし

10/17(木)

最後の週末、きのこ展!

みなさんこんにちは。きのこ展担当の保坂です。

きのこ展が無事開幕し、最初の3連休は怒涛のように過ぎ去り、奇跡的に天気がよかったこともあり、非常に多くのお客さんに楽しんでいただきました。

日曜日限定企画のマッシュルームつかみどり(有料)も大好評。今年は15cm以上ある、超巨大マッシュルームもありました。

大好評。日曜日限定企画のマッシュルームつかみどり(有料)

最後の日曜日(10月20日)にも出店予定ですが、開園から30分ほどで売り切れてしまう人気イベントですので、そのあたりはご了承ください。

また、週末は駐車場の混雑が予想されますので、公共交通機関のご利用をおススメします。

きのこ展開幕直前あたりから、夜間の気温がぐっと下がり、最後の週末にかけて一気にきのこが出てくる予感があったのですが、きのこ博士の直感はどうやらあまり当てにならないようです。

高温と乾燥が続き、なんとなくきのこの発生がピタッと止まってしまった感もあり、最後の週末の園内きのこガイドツアーにむけて、なにを紹介しようか頭を悩ませています。

ただ、ちょっとずつ動きもありました。

先週は園内でも(今年最後の?)タマゴタケがみんなの注目を集めていました。

タマゴタケタマゴタケ

そして、園内の通路では、多くのみなさんが知らずに踏みつけている地面の上に、数百は下らないチャダイゴケの大群が!

スジチャダイゴケに類似するチャダイゴケ属の一種 スジチャダイゴケに類似するチャダイゴケ属の一種

個人的に一番心に刺さったのは、チャダイゴケが生えている周囲を見渡すと、あらゆるところにチャダイゴケから放出された胞子の塊(小塊粒)がくっついていたことです。

直径1センチにもみたないコップ型のチャダイゴケの中に、直径2ミリほどの小さい小塊粒がたくさん入っており、これが雨粒が落ちた勢いで飛んでいくのですが、周りの葉っぱやロープや樹皮にたくさんくっついていたのです!

ササの葉っぱにくっついているチャダイゴケの小塊粒 ササの葉っぱにくっついているチャダイゴケの小塊粒

よく観察すると、樹木の表面には、人間の背丈よりもはるかに高い部分にまで到達しているのです。いったい高さ何メートルまで到達できるのか? ぜひ観察してみたいテーマです。

そして、今年のきのこ展ではまだほとんど展示できていなかった大型きのこ、イボテングタケがようやくつくば市内で生えてきました。

大型きのこイボテングタケイボテングタケ

最後の週末にかけて、きのこ展スタッフによる、補充用のきのこ採集は続きます。

最後の週末は、ややカラカラ気味の植物園ではありますが、たくさんの野生・栽培きのこを用意してみなさんをお待ちしております。

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