2016/8/25(木)
ブータンできのこ調査をしてきました!
こんにちは。きのこ担当の保坂です。
きのこ展まであと1か月のちょっとあわただしい時期でしたが、ブータンにきのこ調査に行ってきました。僕にとっては3回目のブータン調査です。
ブータンで一番きのこがたくさん発生するのは8月から9月にかけて。まさにその時期を狙って、たった10日間の調査ですがたくさんのきのこをみることができました。
首都ティンプーから車で2時間ほどのゲネカという村の周辺で調査をしましたが、
さっそく見つけたのが別名「猫の舌」とも呼ばれるニカワハリタケ。
そしてみなさんもよくご存じのこのきのこ!
そう、これはマツタケの幼菌です。
実はブータンは隠れたマツタケ王国。収穫されたマツタケの多くは日本に輸出されています。
そして調査終盤には、ゲネカ村で開催されたマッシュルーム・フェスティバル(まさにブータン版きのこ展!)をお手伝いする機会がありました。
会場には地元特産のマツタケや
大量のアンズタケが山盛りで売られていました。
でも注目すべきは僕が手伝ったブース。
種数こそ70種程度ですが、前日に採集した野生きのこを展示したのです。野生きのこは木材に代わる重要な生物資源として、ブータンでも非常に重要視されているようで、たくさんの人が関心を持っていました。そしてフェスティバルの来賓としてブータンの総理大臣も!僕から総理大臣に直々にブータンの野生きのこについて説明する機会にも恵まれました。
というわけで非常に充実したブータン調査だったのですが、帰国してみると今度は筑波実験植物園に大量の「マントカラカサタケ」が発生中!
これがきのこ展の期間中だったら、と思わずにはいられませんでした。10月にこのような大量のきのこが顔を出してくれることを祈るばかりです。今年は台風も多く、雨もたくさん降っていますが、10月上旬はどうなっているのでしょうか?