きのこ展2016 「変身!変形菌!~もうひとつのきのこの世界~」ブログ

2016/10/12(水)

きのこ展、ついに終了!

皆さんこんにちは。きのこ展担当の保坂です。

10日間にわたるきのこ展が10月10日に無事に終了しました。

今回はきのこ展史上最高の7,500人を超えるお客様にご来園いただきました。期間中に台風のニアミスがあったり、最高気温が30度を超える日があったり、週末を狙ったようにどしゃ降りの雨となったり、と決して天候には恵まれませんでしたが、皆さんのきのこ愛が勝ったようです。

最終日を前にして、研究室から夕焼けが見えたときは、何とか晴れで終われる、と心からほっとしました。

しかも、期間中頃にパタっと発生が止まってしまったかのようなきのこ達でしたが、最後の週末に、あの巨大な「マントカラカサタケ」がまた生えてきたのです! 8月~10月初めにかけて3度も大発生したときのように、50本を超える(そのうち9月は150本近い)群生ではありませんでしたが、それでも3本のやや小型のマントカラカサタケが、きのこ展の最後を飾るように出てきたのです。もちろん園内きのこ案内でも主役の一つとして紹介しました。

ところが...9日の案内では3本の状態で紹介したのに、10日最終日の朝にはうち1本が折れてしまっていたのです。植物園にはウサギやその他動物もいますので、彼らに倒されてしまったのか、或いは小さい子が間違って折ってしまったのかもしれません。原因はわかりませんが、最終日の案内は1本減った2本のマントカラカサタケを紹介しました。

そしてきのこ展終了翌日。様々な展示品を撤収しながらマントカラカサタケを確認しに行くと...なんとさらに1本が倒れ、残り1本になっているではないですか!

今年のきのこ展最後のブログは、おそらく当園で今年最後の1本になるであろうマントカラカサタケの写真でお別れしたいと思います。秋も深まってきた筑波実験植物園で、マントカラカサタケが健気に成長を続けている様子は、おそらくあと数日は見ることができると思います。

なお、きのこ展のうち、研修展示館1Fの変形菌展示と、2Fアートコーナーの作品は、ほぼ期間中と同じものが10/18(火)まで展示されています。期間中に見逃した、という方はマントカラカサタケ(および少しずつ出て来た秋のきのこ達)を観察しながら、変形菌およびアート作品もお楽しみください。

それでは皆さん、来年もまたお会いしましょう!

きのこ展関係者一同。