筑波実験植物園

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こんにちは植物園です

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5月31日(土) クレマチス園通信2025(その5)
こんにちは。研究員の村井です。

クレマチス園では、遅咲きの花が本番を迎えています。
クレマチスの花の多様な「形」を楽しむのに、とてもよい時期です。
大輪花も迫力があってよいですが、下向きで壺やベルのような形をした可愛らしい花も人気で、新しい品種が開発されており、その一部も展示中です。

野生種がもつ多花性や耐病性などの性質を活かして開発された、担当研究員の今年の「推し品種」もテント付近でご覧になれますので、この土日もぜひご来園ください!

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5月25日(日) 実験バラ園通信〜見どころ紹介C〜
研究員の水野です。
週末は、筑波実験植物園に行こう!!

っということで、第四回は、最近リニューアルした「実験バラ園の看板」をご紹介します。

こちら、なんと!!
当園スタッフお手製のオリジナル看板なんです!!スゴーイ!
そして、看板には、「Since 2008」と入れてみました!この年は、ここにバラ園が造成された年です。

私もまだ就職する前なのですが、過去の記録を掘り起こして判明しました。

私は造成している写真を見て衝撃を受けました!!周りの樹木の背丈が低く、日当たりが良さそう!バラは日照が大事ですから!!

今や周辺の木々との光競争は激化し、我々はバラ園で空を眺め、張ってきた枝で光が覆われていないかをチェックしています。

写真は「みごろ2位」となっていますが、私的1位なので、是非、植物園に見に来てください♪

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5月24日(土) 実験バラ園通信〜見どころ紹介B〜
研究員の水野です!

「実験バラ園通信」第三回は、‘パパメイアン’をご紹介します♪

上品で大人っぽい、黒系バラです。ベルベットな絨毯(じゅうたん)のような質感が特徴的です。実はこの質感は、花びらの表面の(細胞)構造が関係しているんです。面白いですね。

こちらの品種、うどんこ病や黒星病に注意が必要なのだそうですが、当園の株はなんと、1988年に入手されたと記録されていました。栽培管理担当者の日々の管理の積み重ねに感激します!!

実物の花はもう終わりそうなので、いち早く、植物園で、ベルベットを感じに来てくださいね!

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5月23日(金) 実験バラ園通信〜見どころ紹介A〜
こんにちは。研究員の水野です!

第二回は、‘ラ・フランス’を紹介します。

1867年にフランスで命名されました。バラの育種の歴史を語るうえで欠かすことのできない重要な品種です。剣弁高芯咲と呼ばれるバラらしい花の形と大輪四季咲きという特徴を持ちます。いわゆる“ハイブリッド・ティー・ローズ”と呼ばれる系統で、この品種はその第1号です。

このバラを育種したジャン=バティスト・ギヨー氏は「淡いピンクの花が何度も咲き、花びらはやけに長い、なにか特別なものを感じた」と述べているそうで、この品種は当時、爆発的に人気が出ました。

新しい品種を作る「育種」って、ロマンですよね。

当園の株はまだこれから咲いてくる花がいくつかあります。
週末は植物園にいかがでしょうか。

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5月22日(木) 実験バラ園通信〜見どころ紹介@〜
こんにちは。研究員の水野です!

最近は暖かい(暑い?)日が増えてきましたね。
当園では、先日までつぼみだったバラたちが一気に開花し、今まさに見ごろを迎えています!

ということで、筑波実験植物園のバラ園を少し深堀りしたいと思います。
その名も、「実験バラ園通信」!!

第一回は、
ロサ‘アーチン・ゲイティン・ブラッシュ・チャイナ’です。

こちらは、2009年のミャンマーでの生物相調査において、国立科学博物館の調査員が現地のアチンガティン村を訪れた際に採集し、そこから増やした株になります。
調査員によると、採集した日はとても暑い日だったそうですが、確かに、当園でも暑さに負けず、元気に咲いています!!


是非、花の様子を見に来てください!

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5月20日(火) 「バラ園」が見ごろです
只今「バラ園」が見ごろを迎えています。バラ園に近づくだけでいいい香りが漂ってきます。
クレマチス園やアメリカシャクナゲなど、他にも見ごろの植物が盛りだくさんです!
「みごろの植物」を見ながら、ぜひ園内を散策してみてください。

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5月16日(金) クレマチス園通信2025(その4)
こんにちは。研究員の村井です。

新しい品種のコーナーに‘澄夏(すみか)’が加わりました。
左後ろは‘水面の妖精(みなものようせい)’です。

また先日ご紹介した「枝変わり品種」では、入口付近で‘エール・フクシマ’が咲いています。‘プリンセス・ダイアナ’の枝変わり(突然変異)から見いだされた品種です。

遅咲きのクレマチスも開花をはじめており、多様な花形が楽しめます。
ぜひお越しください!

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5月10日(土) 臭い花の謎を解明した研究についてニュース展示しています!
研究員の奥山です。

5月9日付で、「あえて「臭く」進化した花たちのニオイを生み出す仕組みを解明-虫を呼ぶために複数の植物で収斂進化していた!」という研究プレスリリースを行いました。
筑波実験植物園で長年行なっていたカンアオイについての研究の集大成と言える内容で、米国の科学雑誌サイエンスに掲載(発表)されました。
現在、この研究に用いた26種をはじめとして40種あまりのカンアオイの仲間が絶滅危惧植物温室でご覧になれます。
そこで同じ場所に研究内容に関する説明パネルを設置し、ニュース展示として公開中ですので、ぜひ絶滅危惧植物温室まで足をお運びください。
特に研究中で重要な役割を果たしたトクノシマカンアオイ(写真左下)などが、今見頃です。

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5月9日(金) クレマチス園通信2025(その3)
こんにちは。研究員の村井です。
クレマチス園では、カザグルマなどの早咲きが盛りを過ぎ、
今度は八重咲きの花が見ごろを迎えています。
テント周辺では、新しい品種の‘虹の彼方’や‘水面の妖精’などがご覧いただけます。

本日は、枝変わり(突然変異)品種を少しご紹介します。

まず現在テント下で展示中の‘紅焔(こうえん)’は、
‘ドクター・ラッペル’の枝変わり品種で、雄しべが弁化しています。

また先日まで展示していた‘フェアリーロゼ’は、
「日本の名花」である‘柿生’の枝変わり品種でした。

クレマチスは、このような枝変わりが起こることがあり、新しい品種も見出されています。
私たちが多様なクレマチスの花を楽しむことができる一つの要因と考えられます。

クレマチスの「花のリレー」は、前半から中盤に移っているところです。
この先、雨予報の日もありますが、雨に濡れたクレマチスも美しいです。
ぜひご来園ください!

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