筑波実験植物園

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こんにちは植物園です

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1月30日(月) 冬に咲くクレマチスの仲間
こんにちは。研究員の村井です。
春に特別公開をしているクレマチス園には、冬咲きのクレマチスもあります。
クレマチス園中央の大きなコウヤマキの木に絡んでいる、クレマチス・ナパウレンシスが現在開花中です。
ネパールなどに分布し、国内ではあまり流通していない野生種です。
明日からしばらくの間、クレマチス園の入口を開けておきますので、ぜひご覧ください。
見頃は1週間程度になりそうですので、お早めにお越しください。

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1月25日(水) つくば蘭展の会場案内  〜日々アップデート中〜
こんにちは、登録室のTです。
日本列島に今季最強の寒波到来、昨夕は、つくば市も霙交じりの雨が降りました。
今週はずっと寒い日が続きそうですが、蘭展会場は温室なのでぽっかぽかです!!

つくば蘭展は開幕から3日が過ぎましたが、会場は初日から少しずつアップデートしています。特に教育棟の「世界初公開の青いラン」展示コーナーは、「せっかくのランが見づらい、撮影しづらい」とのご意見がありましたので、背景を黒くしたり、スポットライトをつけたりしてみました。

多目的温室の「つくばコレクション(野生種のラン)」は、毎日閉園後にスタッフが花の状態をチェックし、状態の良いものに入れ替えています。蘭マニアさんならきっと何が変わったのか確認してみたくなりますよ!

多目的温室には、「美しいランを創るサイエンス」と「野生ランから香りを創るサイエンス」という2本立ての研究コーナーもあります。

熱帯資源植物温室では、ラン愛好家の皆様が丹精こめて育てた、色とりどりの園芸品種のランが所せましと並んでいます。

最後に研修展示館のラン販売コーナーにもお忘れなくお立ち寄りください。お手頃の小さな鉢から、プレゼントにもなるゴージャスな大鉢まで、いろいろ揃っています。

●つくば蘭展は平日のご来園がおススメです。
 1.平日なら・・・チラシ持参でオリジナルポストカードをプレゼント(先着100名)
 2.平日なら・・・写真展リーフレット(枚数限定)を入手しやすい!
 3.平日なら・・・三脚使用OKのモーニングフォトタイム(9:00〜11:00)あり!
 4.平日なら・・・会場内や駐車場の混雑も土日よりは少なめです。
 
「つくば蘭展」は1月29日(日)まで。ご来園お待ちしています。

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1月23日(月) 「つくば蘭展」開催中
筑波実験植物園長の細矢です。

最強寒波到来!で、日本中寒いですね。でも、温室の中は快適ですよ。

筑波実験植物園では「らん展」を開催中です。今年の目玉は青いランですが、それ以外にも大小さまざまなランが、回廊状に勢ぞろい!

温かい温室の中で、きれいで、珍しい色とりどりのお花が皆さんをお待ちしています。

つくば蘭展

平日のご来園がおすすめです。

1/22(日)〜1/29(日)9:00〜16:30(入園は16:00まで) 期間中は休園日なし

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1月22日(日) 腰道具シリーズH ★各栽培員が使っている腰道具類を不定期で紹介します★
こんにちは。圃場スタッフのサイタマです。
このシリーズではスタッフの様々な道具が紹介されていますが、既製品だけが(腰)道具ではない!はず!ということで、私の方でも一風変わった道具のご紹介です。
こちら、なんだと思いますか?

……そう、鉢底ネットを丸く切ったものです!
と言ってもなんだかわかりませんよね。

これはクリンソウ(サクラソウ科サクラソウ属)にハダニが大量発生してしまい、薬剤を塗布する為に使用したものです。
園内にクリンソウの群生地を再現すべく、当時200ポットほど圃場(非公開エリア)で栽培していました。
ハダニは表面ではなく葉裏にいるのですが、200ポットもの個体の葉を1枚1枚めくって薬剤を霧吹きしていくのはとても大変です。
更にクリンソウの葉裏はボコボコしており、うまく薬剤がついてくれません。

その為、これでポット内の土を押さえ、ひっくり返して葉だけをバケツの中の薬剤にばしゃばしゃ漬ける、という方法を取りました。
日々たくさんの植物のお世話をしないといけないので、少しでも効率の良い方法を常に模索しています。

現在は屋外班(主に園内の整備がお仕事)のエリア担当の方の手で、半分ほど植栽されています。
場所は”砂礫地植物(山地性)(W7)”エリアの流れです!
通常4〜5月に可愛らしいピンク色の花を咲かせるのですが、さて元気に成長してくれるでしょうか。

このブログをご覧になって下さっている皆さま、クリンソウが見ごろになりましたらぜひ、当園に遊びにいらしてくださいね!
近くをうろうろしているスタッフがいたら、それは私かもしれません(笑)

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1月19日(木) つくば蘭展まもなく開幕 〜準備の舞台裏では・・・
こんにちは、登録室のTです。
明日(1/20)は大寒、暦通り一年で最も寒い時期です。そして、2022年度の「つくば蘭展」が、1月22日(日)に開幕、その日のつくば市は、最低気温-4℃、最高気温6℃という今季最強寒波襲来の予報です。皆様しっかりと防寒対策をしてお越しくださいね。

昨年は12月23日で仕事納め、この時点ではパネルもキャプションもほぼ影も形もありませんでした。年明けは1月5日仕事始め、そこから開幕まで実質稼働日は11日しかないため、「ぶっちゃけ、もう蘭展は間に合わないかも・・・」と不安と焦りの日々でした。

しかし、そこからが我ら登録学習展示室(通称登録室)の底力!!新年の挨拶もそこそこに、本格準備始動。研修展示館や教育棟の常設展示を撤収し、会場の大掃除をし、展示用の什器を搬入。展示台やテーブルにペンキを塗ったり、バックヤードを整理したりする会場設営と並行して、パネル類の原稿の進捗状況(内容チェック、編集、校正)の確認をし、校正が終わったものから順番に印刷&貼りパネ作りし、誘導サイン類を作り、小道具を準備し・・・。屋外班や温室班のサポートもあって、だんだん様になってきました。1/18現在、8割は整ったといえるところまでこぎつけました。

企画展準備の舞台裏はいつもこんな感じですが、特に今年の蘭展は年末年始休暇を挟んでの短期決戦のため、現場はいつも以上に《産みの苦しみ、死闘の日々》です。美しい表舞台を見ながら、少しだけでも悪戦苦闘の舞台裏に思いを馳せていただけると嬉しいです。

最後にもう1つご紹介。企画展のたびに研修展示館のエントランスに出現する映え(撮影)スポット。毎回趣向を凝らした展示になっているのですが、今回は特にスゴイですよ〜!!まるで蘭の自生地に迷い込んだような、そんなスケール感が味わえるはず。ぜひ研修展示館にもお立ち寄りください。お待ちしています。

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1月17日(火) もう1月の中旬を過ぎてしまいました。
屋外栽培班の二階堂です。

植物達が目覚めてしまうまで、特に雑草たちが雄叫びを上げるまであと数か月となってしまいました。冬に行おうと先送りしていた仕事が順番待ちで並んでいます。毎年正月が来ると春の待ち遠しさ半分、恐怖が半分。声に出して表現すると「春が来るの楽しみー。
いんや、助けて―!」。

さて、年明け最初の仕事は、昨年に枯れて伐採したアカガシワの丸太の広場への設置です。なんとか椅子とテーブルっぽくなったと思います。切断大変でした。運搬大変でした。昨年末に過去最大のギックリ腰をやらかしてしまったので、そりゃあもう。
多目的温室のガラス屋根の洗浄も頑張りました。22日から開催される蘭展の会場です。まだ残っている片面の上部は蘭展終了後に行います。来園された際はガラス天井もぜひ見上げてください。

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1月5日(木) 腰道具シリーズH ★各栽培員が使っている腰道具類を不定期で紹介します★
こんにちは。圃場スタッフのK.Tです。
皆さん、お庭や畑を持っているご家庭では、草むしりをしている方もいらっしゃると思います。
そういった方は、日常的に愛用している方も珍しくないでしょう。
今回、ご紹介させていただくのは、除草に便利な道具です。

植物園では機械を使って除草できない場所がある場合は、手作業で雑草を取っています。
そういった場合に、自分たちを手助けしてくれる除草道具はとても頼れる存在です。

@草取り鎌
雑草の根っこ付近を目標に鎌を土の中にいれて、根っこに鎌を引っかけながら雑草を引き抜くと、手で雑草を引っこ抜くのと違ってあまり力を入れずに雑草を取ることができるので、鎌を使って雑草を取ると、大分楽に作業できます。長時間、除草しても腕が疲労しづらくなるので、ありがたいです。

Aピンセット(大型)
このピンセットは植栽した植物を傷つけたくない!でも周りの雑草を抜き取りたい!っていう場合にこの大きなピンセットを使って私は雑草を取っています。雑草の周りの土をピンセットでほぐしながら、雑草を抜きます。植物を傷つける心配がないのは、鎌では得られない安心感です。
※赤いテープは、銀色の栽培ベンチに置いたときに見失うのを防ぐために付けています。

Bピンセット
こちらのピンセットは鉢内の除草をする際に使っています。鉢内の雑草は小さくて掴みづらいものが多く、ピンセットを使わないと抜くのが大分手間です。植物の隙間に生えている厄介な雑草をピンポイントで引っこ抜くにはなくてはならない道具です。ピンセットの先端の内側にある凹凸が土で埋もれてしまうと雑草を掴むことが難しくなるので、先端のケアは欠かせません。

C膝あて
膝を地面に当てて除草したい時に使っています。素材が皮でできていて分厚いのでとても丈夫です。コンクリートや岩場に膝をついても全く平気です。これをつけていて膝をケガすることはまずないでしょう。

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1月1日(日) あけましておめでとうございます
筑波実験植物園長の細矢です。

お正月も、筑波実験植物園は活動しています。冬の晴れた空の下で、セコイアとメタセコイアの並木は好対照をなして並んでいます。温室でも植物が多数花を咲かせています。ポインセチアの赤、アマゾンユリの白は、紅白でおめでたい気分になりますよ。

さて、今年はうさぎ年。しかも私は年男。当植物園も兎のように飛躍できるような年になるとよいですね。本年もどうぞ、よろしくお願いします。


◎筑波実験植物園は1月5日(木)から開園します。

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