筑波実験植物園

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こんにちは植物園です

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2月25日(金) ヒスイカズラ開花
植物園の谷です。
熱帯雨林温室低地林室の北面の窓際に茂った葉っぱの中から何房か咲き始めました。
次の出番を待つ蕾の房も沢山ありますので、これから次々と咲き競って行く事でしょう。
このなんとも言えない花色は、花が落ちると紫に変わってしまいます。
是非、間近でご覧ください。
春めいて来たとは言え、まだまだ外は寒い季節です。
植物園の温室でホッコリ温まりませんか。

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2月25日(金) 「第38回植物画コンクール入選作品展」は2月27日(日)までです!
こんにちは、事務のIです。

第38回植物画コンクール入選作品展は、今週末の2月27日(日)までとなっております。
繊細で緻密に描かれた作品からダイナミックな構図の作品まで、84点の素晴らしい入選作品を展示しています。
ぜひご覧ください。

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2月22日(火) ユスラヤシの伐採です。
屋外栽培班の二階堂です。

熱帯資源植物温室のサトウヤシ伐採に続いて(2月15日のブログ参照)、熱帯雨林植物温室の天井ガラスに届いたユスラヤシの伐採を行いました。園内では周辺に沢山の植物が植えられているため、樹木を根本から倒す伐採ができません。そのため、たいていは梢まで登り、上部の枝や幹を短く切り、その部位を下部の幹に吊るして下ろす作業を繰り返します。しかしヤシは細いため、登ると大きくしなるか、倒伏してしまいます。そこで今回は、切った上部の長い幹を、キャットウォーク(高所にある管理用の通路)と手すりを利用して園路へ下ろす作戦をとりました。

高木伐採は高所で作業を行う技術に加え、ロープにて重量物を下す技術も必要です。写真にある幹の重量は約250kg、作業は牽引器とポーターラップと言う重量物の落下を減速させる道具を使用しています。この機器の仕組みは単にロープの摩擦を高めるだけなのに、少しの人力で数トンの重量物を緩やかに移動させることができます。ちなみにこの伐採方法は3年前から温めていて、無事に作業を行えました!

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2月18日(金) 「手ホース」オリンピック?
温室担当のこばやんです。

植物を育てるのに欠かせないのが水。水やりは毎日行う作業ですが、
植物への灌水はもちろん、温室内の湿度を高めるための打ち水、カイガラムシなどの病害虫から葉を守るための葉水など、じつはとても奥が深いのです。
とくに温室という空間には大小さまざまな植物があり、高い木の上につけて育てている着生植物もあるため、それに合わせて水やりの仕方もいろいろ使い分けています。
ハス口(ホースの先に取り付ける散水ノズル)ではとてもやりきれないので、ホースに直接指を当て水の出方を調整しながら水やりします。
この「手ホース」、簡単なようでなかなか技が必要なんです。

水の勢いあまれば鉢が倒れ、バナナの葉は破けるし、
ちまちまやっていればいつまでたっても終わらない、そのためこの熟練技が水やりの肝になります。

より高く遠くへ。広範囲に優しく。ストレートにたっぷりと。まだまだある手ホース灌水の技。

もし、この「手ホース」にオリンピックがあったら、私、きっといい成績出せるかも。。。(笑)

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2月17日(木) 宇宙カンナが開花しました!
こんにちは。植物研究部の田中伸幸です。

宇宙を旅して帰還した「宇宙カンナ」の種子。その後、植物園の温室で順調に育って、2月10日にはじめて開花しました!
 赤く花弁のように見えるのは、雄しべです。でも、雄しべの機能はもうありません。雄しべを花弁のように色をつけて、鳥や昆虫を呼んでいるのです。本当の雄しべは中央に1本だけあります。原産地の中南米ではハチドリが花の蜜を吸いにやってきます。
 熱帯資源温室内に展示しましたので、ぜひご覧ください。

※前回の宇宙カンナのブログはこちら↓↓↓
2021/9/01宇宙カンナの発芽処理



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2月15日(火) ヤシの伐採は凄く大変!でも面白い!
屋外班の二階堂です。

熱帯資源植物温室の植栽から24年になるサトウヤシの葉がガラスの天井に届くようになって5年。これまではガラスに当たった葉を切り続ける事で対処してきましたが、生長点がガラスに当たってしまったので伐採することとなりました。ヤシは、生長点が幹先端に一つしかなく、成長を抑えようとその部分を切れば、本体はいずれ枯れてしまうのです。

先端部分でも幹直径が30pもあったので、切断はチェーンソーです。しかし幹の周囲は、シュロ皮のような繊維質の葉の残骸に覆われ、チェーンソーの動力部に絡んでエンジンが止まる事態に。仕方なくその幾重にも重なった繊維を切って剥がそうにも、恐ろしく頑丈で、鋏を使う手が限界・・・。なんとかチェーンソーの刃が入ったら入ったで、水分を大量に含んだまるで水しぶきのような 切り粉を全身に浴び、その短く切断した幹は水の塊で凄く重い!これまで高木伐採を長く行ってきましたが、ヤシ伐採の大変さは格別でした。

肉体労働を通じて見える植物の生理や構造、自然の姿があります。そんな気づきが現場管理の醍醐味です!

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2月12日(土) かはくのいろは「チョコレートは何からできている?」ウラ話
こんにちは。研究員の水野です。
先日、Youtubeのかはくチャンネルで公開となった「チョコレートは何からできている?」、皆さんは、もうご覧になりましたか?

以下から見れますので、是非アクセスしてみてください!!
↓↓↓↓
「チョコレートは何からできている?」【かはくのいろは 第4回】

動画の中では、当植物園の熱帯資源植物温室で栽培されている生きたカカオの木や、美しい花を紹介しています。
温室作業員の小林さんのインタビューでは、普段は聞けない植物園でのカカオ栽培のお話や、カカオの受粉テクニックを紹介しています。

また、今回の動画撮影では、良い状態のカカオの花や花粉をしっかり動画に納めるため、撮影日と時間の調整にこだわりました。特に、天気の悪い日は花が開ききらないため、ギリギリまで天気予報とにらめっこをしました。さらに、撮影の時間も、花の状態の良い朝一を狙って行いました。

結果として、今回の動画では、とても良い状態の花をお見せすることが出来たと思っています。写真は、小さな花を必死に撮影しているスタッフの様子です。

実は、撮影を行った12月はもう冬ですので、本来のカカオの花や果実の生育に必要な温度を維持するのが難しい時期です。動画の中では受粉作業を行っていただきましたが、これから果実が順調に成長するかは、とても心配しています。暖かく見守って頂けますと、嬉しいです!!

※2022年2月現在、カカオの木の花は非常に少なくなってきました。ご来園・ご観覧の際には、ご了承ください。

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2月11日(金) 植物画コンクール入選作品展
こんにちは。登録室のuです。
教育棟(入口の建物)で「植物画コンクール入選作品展」が始まりました。
写真は、展示前の準備のひとつ、額入れの様子です。

ガラスをきれいに拭いて、作品を入れて、ガラス面をチェック。
服の繊維や汚れなどがあれば作品を一度出して、拭き直してまたチェック。
額の留め具を微調整して、作品ラベルを貼る。

という具合に、1枚1枚額に収めていきます。
どれも、作者の思いの詰まった大切な作品です。
すごいなあ、素敵だなあと感嘆しつつ、緊張感も同時進行です。慎重に、慎重に。

展示は2月27日まで(月曜は休園)です。力作ぞろいの作品をご覧ください。

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2月9日(水) クレマチス園のラティスが新しくなりました!
屋外班の二階堂です。

冬は多くの植物が休眠する貴重な季節です。私たちは毎年そこを狙って植物になるべくダメージを与えないように作業を行います。この度は長年の懸案であった、クレマチスを誘引しているラティスの交換をしました。

手順ですが、まずラティスに絡んだクレマチスをほどき、キャプション等を外します。次に老朽化したラティスを固定しているフェンスから取り外し、経年劣化で歪んだフェンスの基礎をバックホーで修正です。それから購入したラティス約50枚に防腐剤を2度塗りし、ようやくラティスの設置。他の仕事の合間を縫いながらここまで約2か月かかりました。今後は、クレマチスの蔓をラティスに誘引する作業を進めます。

春の目覚めに間に合ってよかった!

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2月6日(日) この壁の内側に・・・
研究員の田中です。

研究員が紹介する植物園の見どころとなると、ちょっとマニアックなものになりがちですが、今回は単純に隠れていて気付きにくいものを紹介します。
マングローブ植物のオヒルギは、膝根(しっこん)とよばれる、まさに人の膝のような根をところどころ空気中に出して、呼吸をします。泥深いマングローブで根が酸素を得るための見事な形態です。水生植物温室のオヒルギも、植えてから15年ほど経ち、膝根がいくつか観察できるようになりました・・・って、よく見たら壁面内側にびっしり伸びているじゃないか!
土の経年劣化や根の張りすぎを考慮して土の入れ替えや根の整理をスタッフで相談していたときだったので、その成長よりも、根がどれだけ密生しているかの心配が・・・。
いずれにしても、これだけ間近にオヒルギの根を観察できると面白いので、ぜひ壁の内側を覗き込んでみてください。そして、この続報は土壌改良の際に見えるであろうオヒルギの根の内部事情報告になるはずです。もし何も無い場合は、公開できない惨事が起こっていたとお察しください。

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2月4日(金) 冬のクレマチス園
研究員の村井です。

寒い日が続くなか、春の公開に向けて、屋外・圃場班のスタッフが、
クレマチス園で剪定などの手入れや、老朽化した資材の更新などを頑張ってくれています。
そんなスタッフ達を応援するかのように、クレマチス園中央のコウヤマキの大木に絡んでいる、
冬咲きのクレマチス・ナパウレンシスが、たくさんの花を付けています。
ネパールなどに分布する野生のクレマチスですが、雄しべの色が目立つ面白い花です。
2月中旬頃までは花をご覧いただけそうですので、しばらくの間、クレマチス園の入口を開けておきます。
ご来園の際は、のぞいてみてください。

※周辺の棚には休眠中の株もありますので、足元にはご注意いただければ幸いです。

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2月3日(木) シダボランティアさんの活動紹介です
2月ですね。圃場担当の「わっちー。」です!

植物園には約40名のボランティアさんが在籍しており、園案内などの教育普及や園内(温室·屋外)の整備などを毎月行なっています。

(残念ながら現在は活動中止となっていますが…)

中でも圃場(バックヤード)のシダのボランティア活動はまさに「縁の下の力持ち」的な活動です。

今回は1月に行われたシダボランティアの活動について紹介します♪

日本シダの会·会長でもある名誉研究員の松本定先生のご指導のもと、いつものメンバーのボランティアの皆さんが一斉に馴れた手付きで作業をしています。(写真はシダに肥料を置いているところです。中央が松本先生。)

圃場にはシダを管理している温室が数ヶ所あり、数多くのコレクションを保有しています。年間通してのボランティア活動のおかげで貴重なシダの維持管理ができていると言っても過言ではありません。

ボランティア活動の合間にシダのお話を松本先生がしてくださったり、和気あいあいとした雰囲気で毎回活動しています。

圃場のシダの手入れの他、園内のシダ園の樹名板、説明板の清掃もして頂きました。ありがとうございました\(^o^)/

このブログを書きながら、ボランティア活動が再開できるのを心から祈るばかりです。(植物園の片隅で祈ってます)

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