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- 8月31日(火) 中国きのこ調査紀行1
- 植物研究部の保坂です。
いまはキノコ調査で中国・雲南省の昆明に来ています。雲南省はキノコの多様性が非常に高い地域です。北に行くとヒマラヤの高山帯、南に行くと熱帯雨林、と変化に富んでいるので、もしかしたら世界で最もキノコの多様性が高い場所かもしれません。
食用になるキノコもとても多様で、雲南に来る機会があったら、ぜひ地元のキノコマーケットを見学することをお勧めします。大量のキノコが大規模な市場に並んでいて、ちょうど築地魚市場のキノコ版といったところでしょうか。中には「本当にこのキノコを食べても大丈夫?」と思われるようなキノコも多数並んでいます。
昨日は昆明のキノコ研究者と、野生キノコ料理レストランに行ってきました。お皿からはみでるほどのマツタケやシメジが美味しかったのはもちろんですが、それ以外に驚きだったのが、キツネタケの料理(写真)です。何を隠そう、今回の調査はキツネタケを採集することが最大の目的です。その対象物が目の前に山盛りされているのに、標本にするのではなく鍋にして食べてしまう、ということで、やや後ろめたくはありましたが、とても美味しかったのが意外でした。
明日からは地元でのキノコワークショップに出席後、野外調査に出かけます。
筑波実験植物園にて、つくば市で始めての「きのこ展」を開催することが決定しました!詳細はホームページにてご確認ください。
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- 8月30日(月) 生物学オリンピック
- 残暑お見舞い申し上げます。北山です。
日本生物学オリンピック「生物チャレンジ2010」第2次試験が8/19-22につくばで開催され、3日目の8/21(土)、全国の高校から集まった40名の選手が植物園内と植物標本室を見学しました。
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- 8月28日(土) 朝のたのしみ
- こんにちは
事務の松本です
変化朝顔の写真をとってきました!
昨日も今日も
お目当ての花はなく、よく似た子を撮影しました。。
でも、どれもみな
かたちがきれいで
花びらが細やかで・・・
早起きの甲斐あります!
展示は毎日変わるので
初日と今日ではまた雰囲気が違っておもしろいですよ♪
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- 8月27日(金) 朝顔展
- 植物園の谷です。
8/24(火)〜9/12(日)まで
★☆★☆★☆★☆★☆★
朝 顔 展
☆★☆★☆★☆★☆★☆
開催中です〜♪
変化咲きの朝顔を集めた実物展示です。
「え〜ぇ! こんな朝顔 始めてみた〜ぁ!!」と云う様な珍しい品種が沢山あります。
まるで戒名の様な朝顔の名前
解読の仕方も解説しています。
ヨシズを張り巡らした会場は見た目も涼しく変化咲きの朝顔をゆっくり楽しんでいただけます。
暑いさなかではありますが、一服の涼を感じにいらしてください。
お待ちしています。
会場内はエアコンも効いて、とても涼しくなっています。
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- 8月26日(木) 変化朝顔
- 事務のIです。
この花、なんと朝顔です。
これは変化朝顔といって、江戸時代に町人の間で、不思議な形の朝顔を見つけ出し自慢し合うことが流行となっていたものだそうです。
筑波実験植物園では、この変化朝顔の展示を9月12日まで行っています。
普通の朝顔にはない、とても濃いビロードのような紫色のものや、葉っぱの形が変わったものなど約30鉢をご覧頂けますので、ぜひこの機会に不思議な朝顔の世界をご堪能下さい。
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- 8月24日(火) つくば植物園の昆虫4−ソナレマツムシソウと一緒に−
- 奥山です。
現在、砂礫地植物のエリアではソナレマツムシソウが可憐な花を咲かせていますが、その花にはたくさんの鮮やかなオレンジ色のチョウが訪れています。
これはツマグロヒョウモンというチョウで、もともとはつくば市周辺にはいなかったのですが、近年急速に分布を北上したものとして有名です。写真はオスで、メスでは前ばねの先に黒い帯模様があってかなり違う印象を受けます。
ソナレマツムシソウの薄紫と、ツマグロヒョウモンのオレンジの鮮やかな共演もぜひお楽しみ下さい。
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- 8月23日(月) 朝顔前夜祭
- こんにちは。事務の松本です。
ただいま「ちょっと変わった」アサガオの展示準備中です
よしずに、竹に・・・まさに日本の夏!
涼しげですね
《変化朝顔の展示》
明日24日(火)から9月12日(日)まで!
http://www.tbg.kahaku.go.jp/event/2010/08asa/
※お昼前までが見ごろです
はじまりは江戸時代にさかのぼる変化朝顔。
丸い朝顔しか知らなかったので、衝撃でした。
明日は早く来て朝顔の写真をとりたいです◎
お目当ては
深紅で八重咲、獅子咲親牡丹!
見れますよーに!
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- 8月22日(日) キューリ!
- こんにちは。事務の松本です。
上が多様性区のきゅうり
下が近くにあったえんぴつ
です。
またまた・・・大きい!
多様性区では「食の植物」コーナーがあり、
スーパーに並ぶ野菜たちが
並ばなかった、その先の姿を
みることができます
チンゲンサイの花
レタスの花・・・などきれいです。
キャベツの花が咲いた後、さらに何が起こるか
知っていますか?
ぜひ、季節になったら見に来てください!
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- 8月21日(土) ドイツからの便り
- 奥山です。
ー昨日、ドイツから心当たりの無い大きな荷物が届きました。
実は私、ヨーロッパに行ったことは無いですし、ドイツ人にも友人はいません。
何だろう?と、ドキドキしながら荷物を開封すると、中からは一冊の本が。タイトルは「Agamid Lizards of Southern Asia(南アジアのアガマ科のトカゲ)」でした。
あ!思い出しました。
2年前に、この本の著者の方からEメールで写真(ウェブで公開していたものです)を使わせてほしいと連絡があって、写真を送っていたのでした。この本は、そのお礼でいただけたというわけです。
本は英語で書かれており、詳細な分布データが含まれており学術的にも貴重な内容ですが、何より著者のトカゲ類への愛情がひしひしと伝わってくるものでした。
これが掲載していただいた私の写真。台湾北部の福山植物園で2006年夏に撮影した、キグチキノボリトカゲ(Japalura polygonata xanthostoma)のメスの写真です。なかなかかわいいでしょう?
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- 8月20日(金) ポンテローザ!
- こんにちは。事務の松本です。
左が温室のレモン
右がKさん宅の冷蔵庫にあったレモン
です。
大きい!!
ポンテローザという品種です。
日本ではあまり大型のレモンは流通していないそうなので
確かに、お初にお目にかかります
思ったよりもやわらかい、
グレープフルーツみたいな匂いがしました
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- 8月18日(水) 英国の自然史博物館
- 細矢です。
エジンバラの帰りにはロンドンに一泊して、自然史博物館を見学してきました。英国の自然史博物館といえば、大英博物館とならぶ、代表的な博物館です。私は10年ぶりぐらいに訪れました。今回の訪問の目玉の一つは昨年にリニューアルされたダーウィンセンターの見学です。ここにはダーウィン・コクーンと名付けられたまゆの形をした建築物があります。その中では、標本を集め、解析し、利用することがどのような作業によるのか、どのように利用できるのか、などが、力を込めて展示してありました。研究者たちが登場して、議論したり解説するコーナーもあり(外人がやると、映画俳優みたいでかっこいい)、同じ自然史に関わる者として標本に基づく研究の重要性を、日本でももっと社会にアピールしなければ、と改めて思いました。
写真は標本の重要性を訴えた展示。真ん中の左右に見えるスクリーンはタッチパネルで、インタラクティブに情報を引き出せる。
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- 8月17日(火) 早速羽化しました!ーオオミズアオー
- 奥山です。
先日ご紹介したオオミズアオの幼虫、無事に成虫になって出てきました!
幼虫の姿からの驚くべき変化!これが完全変態昆虫(さなぎの時期がある昆虫)の魅力ですね。また、この透き通ったような水色は、花にもあまりみられない色のように思います。ガが苦手な方は多いと思いますが(しかもこのサイズ!)、一度この美を見直してみませんか?
ちなみにこの個体はメスで、フェロモンで遠方のオスを誘引するそうなのですが、今回は試すことができませんでした。
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- 8月16日(月) ポスター発表の前で
- 細矢です。
英国エジンバラで8月の初めに開催された国際菌学会議に参加し、帰ってきました。エジンバラの気候は最高気温が22℃程度と、とても寒く、途中で風邪をひいてしまいましたが、久しぶりに会う研究仲間たちとの歓談と、ビールを楽しんできました。
この国際会議では世界各国から約1600人の参加者が集まりました。発表される内容は菌類の生態・進化・多様性などの基礎から教育・応用までととても多岐にわたります。私もここ数年の研究成果を発表してきました。
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- 8月15日(日) つくば植物園の昆虫3-オオミズアオ-
- 再び奥山です。
中央広場のクリの木で発見された巨大なイモムシ君です。
その大きさたるや、大人の親指2つ分くらいもあります。
彼(彼女かも?)の正体はオオミズアオ。本州では最大級のガで、それもそのはず、世界最大のガとして有名なヨナクニサンと同じヤママユガ科の昆虫なのです。
ガの幼虫の中でもオオミズアオの幼虫はかなり色んな植物を食べることができ、クリをはじめとするブナ科の他に、バラ科、カバノキ科、ミズキ科と食べるようです。
この幼虫、現在はさなぎになってまゆの中です。いつになったら出てきてくれるのでしょうか?続報にご期待下さい。
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- 8月13日(金) 蝉時雨
- 植物園の谷です
温帯資源西の区画を歩いていたら
シャワーの様な蝉の声!!
ふと見ると ♪ セミの脱殻(ぬけがら) 発見 〜♪
弟達とセミ取りに夢中になっていた幼いころを思い出しました。
暑い毎日ですが、蝉しぐれを聞きながら日本の夏を感じてみませんか?
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植物園はお盆も通常営業です。
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8/14(土)、8/15(日)は「植物園フェスタ:葉っぱの工作」「花のウォークラリー」もあります。
皆様のお越しをお待ちしています。
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- 8月12日(木) つくば植物園の昆虫2-ミヤマカラスアゲハ-(続報)
- 奥山です。
先日ご紹介したミヤマカラスアゲハは翌日にはさなぎになってしまい、結局フェスタでの展示は見送ったのですが、一昨日ついに成虫になりました!前ばねに特殊な模様(性標)がないのでこの個体はメスです。
いかがでしょう、この華麗さ。せっかく出てきてチョウには少々気の毒ですが、早速標本にしました。
これで、つくば植物園の昆虫相の豊かさを示す大切な証拠となりました。
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- 8月11日(水) 葉っぱをたべよう
- 育成管理の二階堂です。
先日の妙高調査で泊まった旅館の晩御飯の一枚です。写真にあるのは天ぷらですが、真ん中の茶色いものは何を揚げたものかわかるでしょうか。
調査員みんなであれこれ推察したのですが確信がもてず、お店の方に聞いたところ「ヤマブドウ」との答えでした。ええっ、あのつる植物食べられるの?とかなり驚きつつパクリ。よくある葉っぱの天ぷらと同じかなと思っていたら、酸味が利いたさわやかな風味を発見。案の定、繊維がやや気になりましたが、野趣あふれるおいしいものでした。思わぬ初体験、山の麓の宿でなにやら特をした気分になりました。
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- 8月8日(日) 植物図鑑を使ってみよう&作ってみよう
- 陸上植物研究グループの海老原です。
フェスタの一環として「植物図鑑を使ってみよう」が本日午前午後の2回開催されました。
いずれも満員御礼の盛況で、お申し込みいただいたのに参加できなかった方申し訳ありませんでした。
本来は「使い方の実践講座」のつもりだったのですが、「作ってみよう」というタイトルでの問い合わせが非常に多く、それに応えるために「植物図鑑を使ってみよう&作ってみよう」の2部構成となりました。
後半はカエデ属の検索表作成を班ごとに実践しました。ホワイトボードに葉を貼り付けて完成! 立派な図鑑が出来上がりました。
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- 8月3日(火) おばけ〜みたいな草です
- 育成管理の二階堂です。
先日、新潟県の妙高へ調査で行ってきました。登るのはとても大変でしたが、標高が高いところは涼しくて快適でした。そう、歩いているそばをスーッと冷たい風が通り、寒気を感じて思わず目を配った先にいたのです!白いおばけがっ!!うわぁー!!!
シャッターを押した記憶もないのに、写っていたのが下の写真です・・・。
この植物の名前は「ギンリョウソウ」、別名「ユウレイタケ」です。姿が白いのは葉緑素をもっていないからで、菌から栄養をもらう腐生植物として知られています。この状態はまさに開花中。先頭にいた堤研究員が「目玉、目玉っ!」と喜んでいたのが思い出されます。(このとき果実もたくさん見られ、果実はまるで目玉のように見えるのです。堤)
ちなみに植物園では常緑広葉樹林区画でたまに見られます。暑い夏に一度は会いたいものですね。
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