筑波実験植物園

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こんにちは植物園です

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7月29日(木) つくば植物園の昆虫2-ミヤマカラスアゲハ-
奥山です。

この顔のアップ、いったい誰でしょう?
先週末の日曜日に昆虫観察会を行いましたが、この時にはこの虫を発見できなくて残念!観察会の日の夕方に見つけたのがこの虫です。

これはミヤマカラスアゲハの幼虫で、キハダ(ミカン科)の葉の上にいました。この種は決して栽培ミカンやサンショウの葉につかないので、アゲハチョウと比べるとずっと数も少なく、見つけるのも困難です。

今回採れた幼虫はすでに成長しきっており、植物園フェスタではほとんどの期間さなぎを展示することになりそうです。でも運が良ければ成虫が羽化するところが観察できるかもしれません。成虫は日本のアゲハチョウでも最も美しいものだと思います。

ちなみに顔のアップと最初に申しましたが、正しくは、胴体(胸部)のアップです。つぶらな瞳に見えるのは、ただの目玉模様なのです。この目玉、鳥を驚かせるのに有効だという説がありますが、本当のところはどうなんでしょうか?

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7月27日(火) 植物園フェスタ「海藻の押し葉標本はがきを作ろう」
事務のIです。

7月21日から植物園フェスタが始まっています。
最初の3日間は「海藻の押し葉標本はがきを作ろう」でした。
今年も素敵な作品が多く、思わずパチりツ。

明日から3日間は「葉脈の標本しおりを作ろう」です。
ぜひぜひご参加ください!

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7月26日(月) つくば植物園の昆虫1-カブトムシ-
奥山です。

今回の植物園フェスタでは、昆虫を主役にした展示ということで、童心に帰って昆虫採集に励みました(※ご来園者の昆虫採集は原則ご遠慮頂いています)。

植物園にはどんな昆虫がいるのか?ちゃんとした情報はないので、新しい発見の連続です。これから時々園内の昆虫についてもここでご紹介します。

トップバッターはご存知カブトムシ。実は、園内のいたるところにたくさんいます。

カブトムシは、沖縄のヤンバルテナガコガネに次いで、日本で2番目に大きな(より正確には重い)昆虫です。この写真のオスは中でも大物です。どうですか?この存在感。

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7月23日(金) 生き延びたヒュウガシケシダ
陸上植物研究グループの海老原です。
ブログ執筆スタッフが早くも夏バテ気味(?)なので登場です。

写真の植物は何の変哲もないシダに見えますが、宮崎県にしか分布が知られていない稀少種ヒュウガシケシダです。日本国内に近縁種のいない不思議なシダなのです。
ところが最近残念な知らせが届きました。宮崎県の唯一の産地が、シカの食害の影響でついに消えてしまったというのです。
野生絶滅となってしまったヒュウガシケシダ。筑波実験植物園では、4年前に私が導入した2株が9株にまで増えて、元気に育っています。将来の自生地復活の期待を抱きながら。

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7月22日(木) ☆.。 o○o。 .自然って ★す★ご★い o○o。 .☆.。
熱帯資源温室の
 ゜:.。.:*・゜オウギバショウ(Ravenala madagascariensis) ゜:.。.:*・゜が実をつけました。

高い所に付いていた実が落ちてきて割れたようです。
中に入っているのは種でしょうか?
天然の色とはいえ何と鮮やかな色でしょう。。
自然の不思議に心奪われた出来事でした。

:*・.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.

夏休みフェスタも始まりました。
子供達の歓声が聞こえてくるようです。
参加型のイベントを沢山準備しています。
皆様のお越しをお待ちしています。

:*・.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*:.。. .。

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7月21日(水) 植物園フェスタ始まりました!
奥山です。

ここ一週間くらい、必死で準備してきた植物園フェスタの展示ですが、ついにオープンになりました!
今回の目玉は生きている昆虫の展示、中でもクロマルハナバチの生態展示です!

おそらくちゃんとした展示としては日本初で、専門家でも見たことがない人が多いものです。なかなかかわいいですよ!

渾身の作品ですので、ぜひぜひ、見にいらしてください!
苦労談もたっぷりですが、それはまた次の記事で、、、。

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7月20日(火) 姿はみえなくても、何かがそこに・・・
育成管理の二階堂です。

写真にある小さい土の山々、いったい何だかわかるでしょうか。
これはモグラが顔を出した跡です。そっと土をどけると、しっかりとした穴が見られることがあります。これらの痕跡はフロントヤードでは大変よくみられ、一夜にしてこの有様です。その度に均すのですが、次から次へときりがありません。

私とモグラ大帝国との闘いに終わりがくることはあるのでしょうか。

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7月18日(日) 植物園フェスタまでもう少し!
育成管理の二階堂です。

水槽の中にあるのはナガアオサと言う海藻です。
先日、大波が寄せる大洗海岸で採集してきました。7月21日から始まる夏休みフェスタの体験イベント「海藻の押し葉標本はがきをつくろう」で使用する材料です。

他にも、花びら押しや木の枝集め、ポスター作成から昆虫採集と「植物園フェスタ」の準備を急ピッチで進めています。

今年の夏休み、より多くのご来園をお待ちしております!

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7月16日(金) 植物園へようこそ
こんにちは。事務の松本です。
昨日は「初任者研修」でした。
筑波実験植物園は国立科学博物館の1施設なので
(それゆえお得なリピーターズパスで「植物園」も「科博の常設展」も「自然教育園」も見学できてしまうのです!)

東京からたくさんの人が研修にきました。
いつもお電話でお話している人はこの人なんだなー、など
知っているけど「初めまして」の方とお話できるよい機会でした。

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7月11日(日) 珍菌 クモタケ発生中
以前も紹介したクモタケを園内で見つけました。

今年は出が少ないように思っていましたが、じっくり探すと見つけられますね。池の周りに生えています。地面の中に入ったクモの身体からにょきっと薄紫色の子実体ができています。

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7月9日(金) どろダンゴ風。。。
アルバイトの永田です。
筑波実験植物園では、新水生植物区に続々水草を増やしています。
ところが、少し肥料不足みたいな感じです。

そこで、写真のような物を作ってみました!
赤土に水と微量元素を混ぜて2〜3センチの団子にして、乾燥させ、
必要時に、水生植物区の池の底に埋め込みます。
こうすると養分が過度に水中に溶け出さず、アオミドロも発生しづらくなってとても便利です。

水生植物区のゆらゆらゆれる水草を見ていると涼しくなる気がします。
是非お越しください。

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7月7日(水) そろそろこーゆー季節ですね
育成管理の二階堂です。

潅水栓の止水弁の蓋に開いている指掛け穴、キイロスズメバチが出入りしていました。もしやと思い、そろーりと開けてみたらば案の定・・・。つくば植物園では毎年10月頃に直径30cmを越える巣が駆除されるのですが、女王蜂1匹だけの最初の家はこのようなものだったのですね。先週には重ねてあった植木鉢の中に小さい巣があったりと、シーズン始め早々にして駆除が重なっています。

私は毎年何かに刺されているので、今年こそはあの激痛を経験することなく夏を越したいです・・・。

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7月4日(日) 北海道調査
こんにちは、堤です。

先週、北海道にスズムシソウの仲間を見にいってきました。
北大の研究林の方から目撃情報をメールでいただいたのがきっかけでした。
情報では、分類がまだまだ混乱しているスズムシソウ類の複数タイプが同所的に分布しているとのこと。
花序の採集許可も容易に得られ、いそいそと出かけました。

スズムシソウ類は、慣れていないと花が咲いていても見つけることが難しいものです。
北大の研究林の方は、生育場所を的確に把握しており、葉だけでも見つけられるほど植物調査に長け、
研究林内のあらゆる自生地に案内してくれ、今回見たかったさまざまなタイプを見ることができました。
私だけでは、目撃情報をたよりに一人歩いても到底見つけられなかったでしょう。

日本の国立大学の多くが、独自の研究林や演習林をもっていますが、今回のように、研究林のスタッフが、経験と知識を生かして、
情報提供や採集協力など学外の研究者に積極的に協力するというケースはそう多くはないでしょう。
生育地が限られ、行けば必ず見つけられるとは限らないスズムシソウ類の場合、研究林のスタッフの目撃情報や案内が、そのまま研究成果に直結します。
大変有意義な調査で、このような人材がいる北大の研究林はすばらしいと思いました。

写真は、2007年に私が記載したオオフガクスズムシソウ。
この辺りにも分布することは標本情報で知っていましたが、生株を見ることができました!

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