筑波実験植物園

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こんにちは植物園です

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9月21日(木) 奥深いシダの世界 〜日本一のコレクションをお見逃しなく!
こんにちは、登録室のTです。
現在開催中の「シダ・ミュージアム つくばシダ展」、もうご覧になったでしょうか?
テーマごと4つの展示室に分かれていますが、その中で特におすすめしたい第2展示室(多目的温室)をご紹介します。

入り口を入ってすぐの部屋は、(1)「ウラボシ科の進化」その道筋をみていただく展示をメインとし、(2)それ以外の種のコレクションも同時展示し、その一角に(3)(4)「最近の新種・日本新産種」のコーナーがあります。さらにその奥の部屋は、すべてがレッドリストに掲載されている(5)「日本の希少なシダ」のコレクションの展示コーナーです。野生絶滅してしまったシダや絶滅の危機にある(6)水生シダも展示しています。

「筑波実験植物園は、日本一のシダ植物コレクションをもち、日本に知られるおよそ700種のうち、約半数がここにあるほどです。」(挨拶パネルより抜粋)

今回、シダ展の準備段階で、研究員のパネル原稿を読むまで、筑波実験植物園がそこまで多くのシダコレクションを保有しているとは知りませんでした。多目的温室は、常設では「琉球や小笠原諸島の植物」を展示していて、大きく変貌するのは「つくば蘭展」の時です。野生ランの花でいっぱいになる温室の様子とは全く雰囲気の異なる今回のシダ展。

普段、園内の薄暗いシダ植生区に立ち入ることがあまりなかった私にとって、こんなにも生き生きと、主役の顔をしたシダを見たのは初めてのことで、その美しさに感動しました。今回展示されているシダは普段はバックヤードで大切に管理されているものがほとんどですので、この機を逃したら次はいつ見られるかわかりません。「進化の道筋」とか「DNA解析」など、難しいことはわからなくても、日本一のシダコレクション、その美しい展示室は「一見の価値があり!」です。

週後半からは季節が秋へと入れ替わり、過ごしやすくなるようです。あずまや前のヒガンバナも咲き始めました。ぜひお出かけください。尚、特に土・日・祝日は混雑が予想されます。ゆっくりご覧になりたい方は平日の午前中をお勧めします。

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9月17日(日) 染料の植物を展示しました!!
研究員の水野です。

絶滅危惧植物温室の一画にて、染料の植物を展示しました!!
貴重な生きた植物と共に、それぞれの解説文も付いています。
見ごたえ十分です。

常設の温帯資源植物西(H3)区画の染料植物コーナーと併せてご覧いただくと、より深く理解頂けます!!

終了時期は未定ですが、冬の寒さに弱い植物もありますので、その前に、是非、お越しいただければと思います!!

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9月15日(金) 「シダ・ミュージアム つくばシダ展」〜19年ぶりのシダ展開幕です!
こんにちは、登録室のTです。
まだ蒸し暑い日が続いていますが、朝夕は少し涼しくなってきたし、日も短くなっているので、秋はそこまで来ているように感じます。そんな秋の気配の感じる中、9月16日(土)に開幕する「シダ・ミュージアム つくばシダ展」、実に19年ぶりの開催ですから、前回のことを知っているスタッフはほとんどいません。なんせ阪神タイガースのセ・リーグ優勝よりもお久しぶりのことですからね(笑)。

だからこそ、担当研究員の思い入れも深く熱く、ボリューム満点・てんこ盛りの展示となりました。

●第1展示室(教育棟):魅力たっぷりシダ植物
    あれもシダ、これもシダ、たぶんシダ、きっとシダ
    この会場だけで、あなたは何回も「へぇ〜!!」というはずです。

●第2展示室(多目的温室):シダに埋もれる
    ミストが充満する温室の中で、生き生きとした緑の葉の競演です。
    存分に堪能してください。江戸の園芸品種《松葉蘭》の特別展示もお見逃しなく!       
       
●第3展示室(研修展示館1階):シダを究める
    研究員の本領、貴重な標本もお見せします!
      「かはくの偏愛研究室 file.05」で《コケシノブが好きすぎる》海老原博士が語っています!

●第4展示室(研修展示館2階):シダを守る
    普段と違った展示になっている培養室の展示も併せてご覧ください。
    《培養のスペシャリスト》堤研究員が「科博から広がる自然科学の世界 〜」で紹介しています。

その他に、各会場をめぐりながら、シダについて楽しく学べるクイズラリーもやっています。参加者には「シダ展」オリジナルポストカードをプレゼントします。研修展示館エントランスでは、シダに埋もれた撮影スポットもありますよ。ぜひ映える1枚をパチリ!

それでは、ご来園お待ちしています。
尚、特に土日祝日は混雑が駐車場の混雑が予想されます。
できるだけ公共交通機関をご利用のうえご来園くださいますよう、お願いいたします。


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9月14日(木) 屋外作業員の仕事
経験2年目の高津です。
現在募集中の「労務補佐員」の仕事を紹介します。

屋外班では現在15名の仲間が「バックヤードで育てた植物を園内に植栽し、お客様に喜んでいただけいるように管理する」という一連の流れの一部分を担当して、班長の指示に従って作業を行っています。私は山地草原エリア担当の「屋外栽培員」ですが、バックヤードで当エリアに植栽する「植物の種とりと育苗管理」を担当しているメンバー(圃場栽培員)もいるという具合です。
 
一日のおおまかな流れですが、午前中は各自の持ち場に散り、雑草の刈り払いや植物への水やり等の仕事を片付けます。午後は共同作業となり、イベント用の工作物を作ったり、伐採した樹木の枝をチップ化したり、園路の清掃をしたりといった園の運営に必要な種々の現場作業を行います。
 
それぞれ必要となる技能も異なりますが、未経験でも教えてもらえるので安心です。私もエンジン付きの農機具などはあまり使ったことがなかったのですが、ほぼ毎日作業するうちに習うより慣れよという面もあって、1か月くらいで支障を感じなくなりました。なお経験がないのは大丈夫ですが、「指示どおりに作業する」という素直さとまじめさは必要です。また植物相手の仕事ばかりではなく共同作業も多いので協調性のある方が向いています。
 
班長の二階堂さんの指示は明確で判りやすく、チームとしてのまとまりがあり、一方で細かいところは各自の裁量に任せていただいていることもあり気持ちよく働ける職場です。暑さ寒さの厳しい日もありますが、初夏の新緑・秋の紅葉など、四季折々の園内を満喫しながら作業できます。シフトの関係で平日が休みになるというのも贅沢な気分です。現在、女性を含む30〜60代のメンバーが活躍中です。ご興味をお持ちの方は、ぜひHP上の募集要項をご覧ください。チームの一員となっていただける方のご応募をお待ちしています。


↓こんなものも自分たちで組み立ててます。

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