筑波実験植物園

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こんにちは植物園です

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3月31日(金) もう春ですね
研究員の村井です。
先日閉幕した早春の植物には、たくさんの方にご来園いただきました。
本当にありがとうございました!

会場の一つであった「早春の林床」(W12区画)では、写真のイカリソウの花が見ごろを迎えています。
近くの池の周辺(W13区画)の林床では、ニリンソウやヒメウズなども咲いています。

また「春の小路」(H3区画)では、早春の花は盛りを過ぎましたが、春、そして初夏へと、
引き続き花のリレーが楽します。花以外にも、
現在、ホスタ(ギボウシの仲間)が少しずつ芽を出しはじめていますが、
葉の模様や形などが多様で面白い植物ですので、定期的に観察してみてください。
ご自宅のシェードガーデンなどにも、おススメの植物です。

園内各所で様々な樹木が芽吹く姿も美しく、生命の息吹を感じます。
今週末はお天気もよいですし、桜も咲いていますので、ぜひご来園ください!

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3月29日(水) ソメイヨシノ、立体駐車場からどうぞ!!
屋外栽培班の二階堂です。

植物園のソメイヨシノが満開です。
らんまんと咲きほこるソメイヨシノを、ぜひ上から下から眺めてください!

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3月22日(水) 3月22日現在開花速報 〜森にも水辺にも春が来た!
こんにちは、登録室のTです。
日中は上着が要らないくらいの陽気となり、紫外線もぐっと強くなってきたように感じます。

3/22(水)現在の開花状況をお知らせします。
●W4・・・アカヤシオ、コバノミツバツツジの紅い花が目立ってきました。
●W3・・・ヤマザクラ、オオシマザクラが咲き始めました。
●W13・・・ミツガシワは、今なら花、蕾、根茎の成長過程が一度に見られます。
●H3・・・ミロバランスモモもまもなく満開です。
 
森の奥では白銀に輝く樹皮や芽吹き始めた新緑が美しく、水辺ではカキツバタやハンゲショウも芽吹き始めました。

エドヒガンは満開を過ぎましたが、ソメイヨシノ、アマギヨシノ、マメザクラなど、植物園の桜リレーは続いていきます。桜マップも配布します。

今週末は残念ながら菜種梅雨の予報ですが、雨の植物園も絵になります。

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3月16日(木) 春の小路への思い
圃場スタッフのわっちー。です。

教育棟を出てすぐの温帯西のエリアでは昨年の秋に植栽された色とりどりのパンジーが花壇に彩りを添え、今が見頃の早春の植物たちと皆さんをお迎えしています。

なぜ圃場の出来事ではなく、この記事を書きたかったかというと…実は以前、屋外班のスタッフとしてこのエリアを担当していたからです。

当時、バラ園のつるバラの誘引や剪定をしながらふと何気なく来園者に目をやると園内を見ることなくまっすぐ温室に向かっている姿が…。(寒いですもんね…当然かもしれませんが。)

ムムムッ。寒い時期でも「ひと足先に春を探してみませんか?」的なコンセプトで足を運んで貰える植物を温帯西のエリアに植栽したい!

その思いをリーダーの二階堂さんと当時の担当研究員にお伝えし、パンジーとチューリップをメインとした花壇の造成に続き、今の春の小路の前身となる春咲きの球根植物と八重咲きやアネモネ咲きのクリスマスローズの植栽が実現しました。

あれから数年経った今…
村井研究員のご尽力と引き継いだ担当スタッフの手厚い管理のもと「早春の植物」が開催されるようになりました。植栽されている植物のラインナップもかなり充実し、筑波実験植物園の早春のイベントとして定着しつつあります。

あの頃植えたクリスマスローズの苗はしっかりとした株に育ち、毎年沢山の花を咲かせています。

部署や業務は変わりましたが、こうして植物園のスタッフとしてブログに書ける事を心から嬉しく思っています。

そんな思いに浸っているうちに圃場で植え替えを待っている沢山の植物のことを思い出し、現実に引き戻されるわっちー。でした。
早春の植物

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3月15日(水) 3/14(火)開花速報 〜早く見なくちゃ終わっちゃう!!
こんにちは、登録室のTです。
3月14日、東京で桜(ソメイヨシノ)の開花が発表されました。筑波実験植物園の桜はどうでしょう。カワヅザクラ(正門前)とシナミザクラ(教育棟)はほとんど桜蕊(*さくらしべ:写真参照)になってしまいました。ソメイヨシノ(H1)はまだ蕾ですが、エドヒガン(W7)は四分咲きくらいです。今週末にはソメイヨシノも開花し、エドヒガンは満開になってしまうかもしれません。オオシマザクラの早咲き個体(W3)は今がまさに満開です。

桜以外も園内の見ごろ続々。中央広場のアンズの園芸品種もまもなく満開になりそうです。トサミズキ、ヒュウガミズキ、コブシ、シデコブシなど早春の花々は遠くからもよく目立っています。ブナ、オオバヤシャブシ、ツノハシバミなど地味な花も咲いています。

土曜日は雨で寒の戻りとなる予報ですが、それを除けばおおむね天気は良好です。早く見に来ないと花たちは待ってくれませんよ〜!

*蕊とは雄しべと雌しべのことで、花の真ん中にあり、花粉のやり取りをして実を作る器官です。「桜蕊」は、桜の花びらが散ってしまい、枝にシベをのぞかせた萼が残っている状態のことです。【桜蕊降る】は俳句の季語になっています。

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3月12日(日) 春の小路の歩き方 〜桃色キャプションにご注目!〜
こんにちは、登録室のTです。
暦の上では啓蟄(けいちつ:3/6-3/20)ではありますが、なんと、なんと、連日20℃前後、4月の陽気となり、本当に昆虫たちがあわてて起き出してきそうな暖かさです。野鳥たちの恋の季節が始まり、あちこちで鳥のさえずりも聞こえてきました。冬枯れで茶色だった景色も、この暖かさで一気に春色に変わり、サンシュユ、トサミズキ、ダンコウバイなどクリーム色の可憐な花々で、園内はぱっと明るくなってきました。

彩りを添えるのは樹々の花々だけではありません。目線を低くすると、スイセン、シクラメン、ヘレボルス、ベロニカ、イリス、プリムラ・・・「春の小路」も爛漫(らんまん)のにぎわいとなってきました。

さて、その「春の小路」ですが、今年はちょっとおしゃれして薄桃色のキャプションがついています。そのキャプションですが、よくみると右下に「早春の植物」というマークがついているものとついていないもの2種類あります。マークがついているものは、おもに早春の時期に花が咲く植物、マークがついていないものは、これから開花し、5月上旬ごろまで次々に花を咲かせる植物ということで分けています。(気候により開花時期がずれることもありますが)ぜひチェックしてみてください。

誘導フラッグを道しるべに、クイズラリーをしながら、「春の小路(H3)」と「早春の林床(W12)」の「早春の植物」をたっぷり楽しんでいただいた後は、アンケートでぜひ感想もお聞かせください。「あ、アンケート忘れた!」という方も、余韻に浸りながら、こちらからどうぞ。ユキワリイチゲの壁紙のプレゼントがあります。

尚、教育棟での「早春の植物」展示は、3月21日(火・祝)で終了しますが、「春の小路」はまだまだ続きます。奥の林床では、カタクリの花も咲き始めました。ぜひ何度でも足を運んでお楽しみいただければと思います。

早春の植物HP
早春の花めぐりマップ

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3月10日(金) 間伐材の再利用をしています
園長の細矢です。

もうお気づきの方も多いと思いますが、この度、筑波実験植物園では、間伐材を植物園にお越しの方に利用していただくべく、教育棟の西側(セコイア並木側の入り口)付近に薪の置き場を設置しました( なくなり次第終了です )。植物園にご入場の方は、おみやげにお持ち帰りください(広く行き渡るように、お一人で大量のお持ち帰りはご遠慮ください。また、お持ち帰りは、入園された方に限ります)。最近、カーボンニュートラルなどの視点で薪ストーブが見直されています。冬のストーブ燃料や夏のキャンプなどにご利用ください。植物園を通じてSDGsを考えてみましょう。

なお、植物園の運営のため、この機会にぜひ、寄付にご協力いただければ幸いです。

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3月8日(水) 早春は寒い。寒いのが早春。
屋外栽培班の二階堂です。

特別公開「早春の植物」が始まって2週間が経ちました。春の小路は賑やかです。樹木の芽吹きも雑草の茂りもない中、色とりどりの花が際立つ、早春の景色。
私は新潟生まれなのに大の寒さ嫌い。しかし、その寒さこそが早春の景色を力強くすることを知っています。そんな私の普段着はスキー用の防寒具。リフトでの強風だってへっちゃら仕様。厚着をして歩く寒い季節が私は好きです。でも、寒いのは嫌。色々と複雑なんです。そしてその凍える寒さの中に咲く花から、静かな力強さを感じるのが早春の醍醐味。

うかうかしていると、暖かい春が来てしまいますよ。
ぜひ、早春の植物に会いに来てください。
早春の植物

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