筑波実験植物園

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こんにちは植物園です

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7月31日(金) たねの展示
こんにちは.堤です.

植物園フェスタではいろいろなたねを展示しています.
写真は海流に運ばれるたねのコーナー.簡易な砂浜をつくってもらい,砂浜に打ち上がったイメージでたねを展示し,横には水槽にポンプをつけて実物を流し,さわって遊べるようにしています.
皆の協力の甲斐あり、なかなかよく出来た展示と思うのですが,さすが子供たち,予想外のことをやってくれます.様子を見に行くたびに必ず、砂浜に展示しておいたたねが,砂に埋められて隠されているのです.グンバイヒルガオなんてビンごと埋められていて,まるで宝探しのよう.たしかに,たねを埋めたい気持ちはわかる,でも展示してるんだから埋めるなよ!と苦笑しながら元に戻します.たねの展示はフェスタ終了後も続ける予定なので、子供たちとのバトルももう少し続きそうです。

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7月30日(木) 植物の押し葉しおりを作ろう!
事務のIです。

今日から「植物の押し葉しおりを作ろう」が始まりました。

使う葉っぱはイチョウやイロハモミジ、カツラなど
毎年おなじみのものに加えて、今年初めて
シダが登場しました。この葉っぱが大人気。
素晴らしい作品が目白押しです。

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7月29日(水) アルバイト永田の水草訪問A〜皇居のお堀の水草調査〜
こんにちは、今回私はT先生の皇居の水草調査のお手伝いをさせていただきました!

中にお邪魔させていただくと東京のど真ん中にいることを忘れるくらいの自然に満ち溢れております!
建てて壊してを繰り返しているような中で唯一守られている場所のような気がします。

ご覧ください、でっかい「サルノコシカケ」です!

池も随分と底なしのように深く、泥にはまって遭難しかけました。

次回の水草訪問は「イバラモ」です。

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7月28日(火) 葉脈の標本しおりを作ろう
こんにちは。事務の松本です。

植物園フェスタイベント第二弾!
22日に準備した「ヒイラギモクセイ」の葉っぱが登場します。
さてさて。この葉っぱを水の中でこすると、二枚にわかれます。
「これが道管と師管かー!」
学校で習った、水の通り道と養分の通り道があるという話に実感がわく体験講座だと思います。
体験後には、葉脈標本でオリジナル作品作りに挑戦☆
29日まで、葉脈の標本しおり作りを体験できます。

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7月27日(月) 葉っぱ博士になってシールをもらおう
事務のIです。

「植物園フェスタ」ではクイズラリー「葉っぱ調査隊」
を実施中です。
葉っぱの形や付き方の違いがわかって面白いです。

参加者にはシールのプレゼントがあります。
どれも可愛くて選ぶのがたいへん。
クイズで悩んだ後はシール選びにも悩むヒトが続出です。

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7月26日(日) 海の生き物大人気
事務のIです。

「植物園フェスタ」期間中、大洗海岸で捕ってきた海の生き物を
水槽に入れて展示しています。
とても人気でいつも子供達に囲まれています。
中にはヒトデ、アメフラシ、カニ、ウニなどがいて自由に触れます。
植物園に来て、ほんの少しだけ海の気分も味わえるのはちょっと
お得な気分です。

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7月25日(土) 土に潜るラッカセイ
國府方です。

「生命を支える多様性区」のラッカセイ(ピーナッツ)が土に潜り始めました。

ラッカセイは誰もが知っている食べ物ですが、その果実の不思議な成長はあまり知られていないのではないでしょうか。土に潜る理由は、果実の生長には水分と暗さが必要なのだとか。漢字で書くと「落花生」、花落ちて生きるとはよく出来たネーミングと感心してしまいます。

いま、落花しているところで観察のチャンスです。ちなみにラッカセイの黄色い花も身頃です。

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7月24日(金) 海藻の押し葉標本はがき
事務のIです。

植物園フェスタ「海藻押し葉の標本はがきを作ろう」
に参加して下さったお子さんの作品です。
皆さんとても発想豊かで上手です。

残念ながら海藻のはがきは昨日7/23(木)で終了ですが、
本日7/24(金)からは「葉脈の標本しおりを作ろう」が始まります。
夏休みの宿題にいかがですか?

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7月23日(木) 緑陰で打ち合わせ
育成管理の二階堂です。

教育棟付近にあるハンカチノキとセコイア並木の緑陰で、ボランティアのWさんとバラ園の打ち合わせを行いました。写真後方に広がっている明るい空間に出来る予定です。
今回利用したこの休憩スペースは、5月のハンカチノキの開花をよりよく見られるようにと作りました。以来、読書やお弁当を食べるのに利用されたり、植物画を描かれる方の姿も見られます。来園の際は、緑陰のありがたさが分かるこの時期に一度腰を下ろしてみてください。

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7月22日(水) 準備完了
始めまして。登録室の谷です。

「植物園フェスタ2009」が開幕しました。第一弾は「海藻の押し葉標本」
7月11日のブログに準備風景がありましたね。7月23日、木曜日までです。

7月24日から7月29日までの第二弾「葉脈の標本しおり」の準備完了しました。
葉脈は「ヒイラギモクセイ」の葉っぱを水酸化ナトリウム液で緑の葉肉を煮溶かしたものです。
そのままでは使えないので何度も何度も繰り返し水洗いをします。
素手で触ってぬるっとしたり、ピリっとしなくなるまで根気よく続けます。
すると「水の通り道」と「栄養の通り道」に分かれます。

葉っぱの不思議を体験しに植物園へお越しください☆

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7月21日(火) 本物と模型
事務のIです。

写真は「アルソミトラ・マクロカルパ」という、熱帯アジア産のウリ科・つる性の木の種子です。
左側が本物の種子の標本で、右側が模型です。
兵士の帽子のような大きい果実の中にうすい翼を持った種子が400コほども入っていて、風にのって遠くに飛んで行くそうです。

実際に模型を飛ばしてみると、風がなくてもふうわり、ふうわり優雅に飛ぶので、本当に遠くまで飛んで行くんだろうなぁ、と想像できます。

植物園フェスタの展示「植物の大冒険」ではタネの模型が全部で6種類あります。
どれも飛ばして遊ぶととても楽しいですよ!

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7月19日(日) 海の生き物展示中
こんにちは、事務のIです。

夏休みのイベント「植物園フェスタ」が始まりました。

海の生き物の展示では、アメフラシやヒトデ、蟹などを触ることができます。
アメフラシが水槽の中で卵を産みました。
クリーム色とオレンジ色の細長い麺のようなものが卵です。
「うみそうめん」というそうです。「うみらーめん」でも良さそうですが…。

体験イベントは7/23まで「海藻の押し葉標本ハガキを作ろう」です。
涼しげなハガキで暑中お見舞いを送ってみるのもいいかもしれませんよ。

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7月18日(土) ただいま会議中!
事務の松本です。

今日は「見ごろ会議」を潜入撮影・・・
植物園では、毎週木曜日に園内全体の開花状況を調査し、この会議で「今週の見ご
ろ」を最終決定しています。
会議が終わっても、まだわかりません!
夕方までは、「より見ごろ」の植物が他にないかと、開花調査スタッフたちは目を光
らせています。
そうしてできた最新の見ごろ情報。ご活用ください♪→見ごろの植物

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7月16日(木) しめ殺しちゃいました!
はじめまして、ゆかです。

物騒なあいさつでごめんなさい。人間じゃなくて、植物が植物をしめ殺す話です。

熱帯のイチジクの根は別の木にからんで生長して、最後はその木を被いつくして枯らすことがあります。これが「しめ殺し」。

温室のイチジクに丸太を抱かせてみました。10年くらい経てば、丸太にすっぽり根がかぶるんじゃないかと妄想して。世界初の人工しめ殺しが完成するはず。しめ殺しちゃうなんて、なんだかどきどきします。

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7月15日(水) 園内百景その1【筑波山】
こんにちは、事務の松本です。

「筑波山植物区」という区画をご存知ですか?
筑波山の森林植生と約400種類の筑波山産の植物が、ここ筑波実験植物園内にあります。
こちらのミニ筑波山は、区画のシンボルです。
女体山側は女体山産の、男体山側は男体山産の筑波石でできています。
筑波山登山の予習に、復習に、ぜひお立ち寄りください。

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7月14日(火) 最高のパートナー
奥山です。

園内で見ごろの植物セイヨウニンジンボクに、かわいい毛むくじゃらのハチがたくさんやってきています。体の大きなクマバチもいますが、ここで写真を紹介しているのはトラマルハナバチです。どちらも羽音はちょっと迫力がありますが、おとなしいハチですので手でつかんだりしない限りは刺してきません。ご心配なく。

トラマルハナバチをはじめとするマルハナバチの仲間は、植物にとって最高のパートナーです。その理由は、一匹の働きバチが自分にぴったり合った花の特徴を覚え、同じ種の花ばかりから花粉や蜜を集めるという習性をもつためです。しかも働きバチごとに、自分の気に入った種類の花を選ぶので、ひとつのハチの家族としては、同時にたくさんの植物の受粉を助けることになります。

花粉を媒介するハチというと、ミツバチももちろん大切ですが、ミツバチは家族(巣)全体で、えさが一番たくさんある場所に押し掛ける習性を持っています。ですから、あまりたくさん花を咲かせられない植物は無視してしまうことも多いのです。
マルハナバチの場合は、少ししか花のない植物にも専属の働きバチがつくので、心配ありません。

植物園にいらしたら、花の上でぶんぶん活躍中のマルハナバチたちにも注目してみて下さい。

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7月13日(月) 園案内
こんにちは。堤です。

今日は、登録室の永田さんによる、手話での園案内のリハーサルがありました。
植物のおもしろさは、見るだけではなかなか伝わらないため、
最近は園案内に力をいれています。
永田さんのがんばりもあり、多い日には平日でも数団体から案内申込があります。
よりバリアフリーを目指して、手話案内もデビュー間近です!

園案内の紹介やお申し込みはこちら

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7月12日(日) ヒメホテイラン
奥山です。

アメリカ北西部の花の紹介第3弾は、ヒメホテイランです。

アメリカ北西部の森林を歩いていると、遠く離れた日本でも見られる植物に出会うことが良くあります。これらはたいてい北半球全土に分布している植物で、このような分布は、海水面が今よりかなり低かった氷河時代にはユーラシアとアメリカが陸続きであったことの名残だと考えられています。

また面白いことに、日本では極めて珍しい植物が、アメリカではわりと普通に見られるということがしばしばあります。このヒメホテイランも、日本では東北や北海道の山奥で稀に見られる種ですが、アメリカではわりと簡単に見ることができます(とはいえたくさんあるというほどでもないですが)。周囲にはやはり日本ではかなり珍しいナンブソウが一面に生えています。現在日本には分布しないヒイラギナンテンの仲間もそこかしこで見られます。

こうして、かつてひとつながりだった日本とアメリカ北西部の森を見比べると、氷河時代の森の様子がちょっとだけ想像できるような気になってしまいます。

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7月11日(土) 植物園フェスタ準備中!
こんにちは。事務の松本です。

一昨日は、海藻を採りに大洗へ行ってきました。
植物園フェスタのイベント「海藻押し葉標本はがきをつくろう」の材料調達です。
緑色にご注目・・・ナガアオサという海藻です。まだ少し、水が冷たかったです。
今植物園の教育棟ではナガアオサと海の生き物たちを展示しています。
植物園フェスタは7月18日から8月2日まで。海藻のはがき作りは7月18日から23日まで
です。お楽しみに!

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7月10日(金) 穀類とその原種
國府方です。

「生命を支える多様性区」にトウモロコシの原種(テオシント)とアワの原種(エノコログサ)を植栽しました。

エノコログサは道ばたなどに普通にみられる草で、「猫じゃらし」の別名があります。名前を知らなくもてだれもが一度は見たことがあると思います。
古の人間はこのエノコログサから穀類としてよりよい系統を選抜し続けてアワをつくりました。いいかえれば、アワは人間がつくった生物多様性の賜物なのです。

この「穀類とその原種」コーナーは筑波大学農業技術センターとの共同事業です。お世話になりましたH先生、O先生、Sさんに感謝です。

テオシントについては後日に紹介します。

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7月9日(木) きのこが見頃です
奥山です。

ここのところ、園内を歩いているとたくさんのきのこに出会います。きのこの旬と言えば秋を思い浮かべる方も多いと思いますが、実は梅雨の終わりも、きのこウォッチングに絶好の季節です。植物園にいらしたら、ぜひ足下に注目です!

写真は有名な毒きのこ、テングタケのようです。植物園に生えるきのこの多くは自然に生えてきたものであり、もちろん私たちが植えたものではありません。でも実は、植えられている樹木と栄養を交換する共生関係にあり、健康な樹木があってはじめて生えることができるのです。このテングタケも、植物園のブナ科樹木(シラカシなど)と共生しているものだと考えられます。

菌類にとってのきのこは、植物にとっての花のように、繁殖のために特別にあつらえられた器官です。でも何のためにこんなにも色とりどりなのかは、ほとんど分かっていません。本当に不思議です。

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7月8日(水) 植物の情報管理
はじめまして。登録室のuです。

園内で、草の近くに棒がささっていたり、
木に小さな札がついているのを目にしたことのある方がいるかもしれません。
それは植物の番号ラベルで、自生のものを除いて番号でくわしい情報を管理しています。
写真は砂礫地のヒメタムラソウ。右の方に見えるのが番号ラベルです。

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7月7日(火) 材は全て再利用
育成管理 二階堂です。

園内のいろんな箇所でウッドチップが利用されています。園路舗装に敷かれていたり、植物のマルチングに用いられたり。これらのチップは全て植物園で作られています。材料は剪定枝や伐採された廃材です。そのなかでやっかいなのが、径の大きい丸太です。そのままではチッパーに入らないので、短く玉切りをしてから薪割りをします。根株は根もあり巨大なので、チェーンソーを駆使して小さくバラしてからやっと薪割りです。 

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7月5日(日) 幸せの黄色いカタクリ
奥山です。

アメリカ北西部の花の紹介第2弾はこちら。
春の山を代表する花、カタクリの一種(エリスロニウム・グランディフロールム)です。でもおなじみのカタクリとは色が全く違いますね。

アメリカ北西部にはいくつものカタクリの種が分布しており、色も日本のものと似たピンクから黄色、白色のものと多彩です。本種は高山帯の明るい草地を代表する植物です。
晴れた日誰もいない山を登ると、一面に咲いている本種の姿が眼下に広がります。
貸し切りのお花畑とは何と言う贅沢!幸せな気持ちになれました。

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7月3日(金) バケツラン その3
温室担当の鈴木です。

本日バケツランが咲きました。
人の心を惹きつける不思議な魅力を持った花です。
観たことのない方は、ぜひこの機会にご覧下さい。

今週の土日が見ごろです。どうぞお見逃しなく!

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7月3日(金) 人面蜘蛛
事務のIです。

園内のイロハモミジやカツラの葉など、5種類の押し葉作りをしました。
1種類につき約2000枚の葉っぱを新聞紙に挟み込む作業です。スタッフ8人でまる1日かかりました。
この押し葉は夏の植物園フェスタなど、押し葉でしおりを作る体験イベントで使います。
作業中、私の腕を約1センチほどの小さな蜘蛛が歩いていました。
よくみると人の顔?!事務のNさんがシャッターチャンスを逃さず上手に撮影してくれました。
なかなかはっきりした顔立ちです。

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7月2日(木) コロコロ丸いこれはなに?
育成管理の二階堂です。

芝地に沢山の丸いものが落ちています。これはいったいなんでしょう。耳が長くてぴょんぴょん跳ねる動物のなにかです。はい、答えはウサギの糞でした。園内に住んでいるのか出入りしているのかは分かりませんが、たまにその姿を見かけることがあります。私は5年の間に3回見る事できました。 

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7月1日(水) バケツラン その2
温室担当の鈴木です。

つぼみがこんなに大きく(9センチ)なっていました。
驚きです。
冬の開花期に比べると1週間くらい早いペースです。

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7月1日(水) 植物園整備2
初めまして。事務の松本です。

こちらは、ハーブ園の除草班です。
その中に園長の姿を発見!(左から二番目です)皆さん一生懸命です。
園内整備の時間帯は、不思議なことに必ずや雨があがります。

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7月1日(水) 今日は総出で植物園整備です
続けて奥山です。

植物園のスタッフは、毎月第一水曜日に総出で植物園整備作業をしています。写真はそんな一風景。何やら池に入って楽しげです。

これは、日本在来の水草を栽培、展示するスペースを確保するために、昔間違って植栽されてしまった園芸種のスイレンを残らず抜き取っているところなのです。
言葉で書くと簡単そうですが、20年くらいかけて育ったスイレンを抜き取るのは大変。何だか池が浅い、と思ったら足の下30cm以上が、折り重なるように水底を覆ったスイレンの根っこ(正確には根茎です)だったのです。
今日だけで抜いたスイレンの重さは何百kgにもなりそうです。でも残念ながら今日も全部を取り切ることは出来ず、また仕事は来月に持ち越しです。

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7月1日(水) ブルークレマチス
奥山です。

ようやくアメリカから帰国いたしました。
向こうでは緯度にして宗谷岬(北緯45.5º)より北、標高にして500m以上のところに滞在していたため、寒いくらいでしたが、日本に帰って来てびっくり。すっかり夏ですね。
せっかくの機会ですので、私はこれからしばらくアメリカ北西部で出会った花たちを紹介していきます。

一つ目は本種、ブルークレマチス(クレマチス・オキシデンタリス)です。つくば植物園ではクレマチス展が終了してしまいましたが、北国ではこれからが花の本番のようです。目の覚めるようなブルーが林を彩っていました。庭園から抜け出して来たかのような鮮やかさと、野生種らしい清楚さを併せ持つこのような花をたくさん見ることができるのがアメリカ北西部の自然の魅力です。

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