筑波実験植物園

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こんにちは植物園です

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6月30日(火) アルバイト永田の水草訪問@〜ナガエミクリさん〜
植物園でアルバイトさせていただいております永田翔です。
今回お邪魔させていただいたのは東京都国立市の矢川にいらっしゃるナガエミクリさんです!
目の前をビュンビュン車が通る甲州街道が走っていますがこの川だけは別の時間が流れているみたいでした。
それとゴミが落ちていない!
早速、胴長に着替えていましたところ、信号が赤になったのか車が止まり私に視線が集まります!(多分)

それからじゃぶじゃぶ矢川に入らせていただきました!(おじゃましまーす)
ナガエミクリの沈水状態の個体が川の流れに身を任せておいでです。
こんな道路のわきにひっそりと生きている姿に心打たれんばかりです!
お子様たちも川で遊んでいました。水深がくるぶしよりちょっと上くらいで流れも緩やかなので安心です。
将来も残していきたい川だと思った一日でした。

補足・写真のようにナガエミクリはセキショウモと間違えられることがあります。
植物園のT先生に聞くところによればミクリの仲間は、
・根元に近いほど葉の断面が3角形。
・葉に鋸歯が無い
ことで判別可能です。

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6月30日(火) 植物園ホームページ リニューアル
事務のIです。

ホームページのリニューアルから2週間になりました。
ご来園のお客さまから早速ご感想をいただきました。
・とても使いやすくなった。
・ダウンロードできるものがたくさんあって、いろいろ印刷して持ってきました。
・植物の写真がたくさん見られるようになって、すごく良くなった。
などなどです。
お客さまにも喜んでいただけて、スタッフとしてもたいへん嬉しいです!

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6月29日(月) ルーシーと私の楽しむカガクの時間
堤です。

昨日28日(日)に、女子中高生むけのイベント「ルーシーと私の楽しむカガクの時間」を行いました。
上野本館に集合し、バス内での自己紹介大会&生物多様性クイズにはじまり、植物園案内、クロスワードパズル、押し葉しおり作り、と盛りだくさんな一日でした。
一番リアクションがあったのは、のだめと私の年齢の話だったような気が(笑)
とはいえ、参加してくれたみんなも、それぞれのイベントを楽しんでくれたようで何よりでした。ぜひまた遊びにきてくださいね。
企画しここ数日夜遅くまで準備してくださってた本館スタッフのみなさまに感謝。
その他のルーシー関連のイベントはこちら

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6月28日(日) アンケートご協力ありがとうございます
初めまして、事務のIです。

ご来園のお客さまにはいつもアンケートにご協力をいただき、たいへん感謝しております。企画展の際には会場に、通常は入り口の教育棟に設置しています。スタッフ一同、より良い植物園にしていこうと努力しておりますので、どしどしご意見ご要望をお寄せ下さい。お待ちしております。

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6月27日(土) ズッキーニが大きくなってきました。

育成管理の二階堂です。

野菜園でズッキーニがどんどん大きくなってきました。
実の姿はキュウリに似ていますが、じつはカボチャの仲間です(同じ属)。
その他の野菜達ですが、プチトマトとナスの実も育っています。
落花生は花を数輪ひらきはじめました。
日々どんどん賑やかになってきています。

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6月26日(金) 奥山@アメリカ
奥山です。

実は今、私はアメリカ合衆国北西部で調査中です。写真はそんな中の一風景。道路脇の絶壁に生えるチャルメルソウの一種、ヒューケラ・シリンドリカ(写真右中央)を採集しているところです。本種を含めヒューケラの仲間は日本のチャルメルソウのイメージと違い、非常に乾燥した場所を好みます。うまく持って帰ることが出来れば、本種も近いうちに皆さんの目に触れることが出来るかもしれません。お楽しみに!

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6月26日(金) バケツラン その1

初めまして、温室担当の鈴木です。

筑波実験植物園では何度か咲いていますが、
今年もバケツラン(Coryanthes macrantha)が蕾を持ちました。
今現在の蕾の大きさは5センチです。
このバケツランは、株が良く出来ると不定期に咲き、
年に数回咲くこともあります。
今後も花が咲くまでの様子をブログで紹介して行きます!

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6月25日(木) 博物館実習
國府方です。
今日は博物館実習がありました。実習生には「生命を支える多様性区」の「香の植物」コーナーにラベンダーを植栽してもらいました。1人1つの植物を植栽してもらい、データベースに誰がどの植物を植栽したかも記録してプリントアウトを渡しました。あとで自分が植栽した植物を見に来てくれることを願っています。いや、絶対に彼らは来てくれるはずです。

「香の植物」コーナーの植栽は今日が初めてです。このようなかたちでスタートできたことをとてもうれしく思っています。

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6月25日(木) サバンナ温室に小道ができました。
育成管理の二階堂です。
奇想天外(ウェルウィッチア・ミラビリス)のそばまで行く小道ができました。生涯を2枚の葉だけで生きる、1科1属1種の不思議な植物です。ぜひ間近でご覧下さい。その両脇にはかわいらしいエウフォルビア属の植物や、一見石と間違えるようなメセンの仲間が植えられています。見つけられるでしょうか。 

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6月25日(木) 東北調査
堤です。こんにちは。
先日まで、調査で東北地方に行ってました。一番のお目当てはトガクシソウ。初めてお目にかかれました!日本人が初めて学名をつけたとして有名な、日本固有の植物です。残念ながら花は終わっていましたが、左右非対称な葉がなんともかっこよくて、かぶりつきで撮影してきました。
自生地へは連れて行ったもらったのですが、自力では二度と同じ場所にたどり着けないだろうなぁ。

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6月24日(水) あなた無しでは生きていけません
奥山です。今日紹介するのは、ユッカ(キミガヨラン)のお話です。ユッカはリュウゼツラン科の植物の仲間で、北アメリカ大陸の砂漠を中心に40種くらいが分布しています。よく幸福の木として店先に並んでいますが、今、つくば植物園でもたくさん立派な花を咲かせていますのでぜひ実物を確認してみて下さい。

さて、こんなに豪華に花を咲かせても、日本では決してユッカが実を実らせることはありません。なぜでしょうか?

それは、ユッカのパートナーであるユッカガがいないからです。自生地でユッカの花の中をのぞくと、写真のような可憐な白銀色のガが現れます(写真中央で雄しべにしがみついています)。このユッカガの幼虫は、ユッカの若い種子しか食べることが出来ません。そこで母親のユッカガは、将来生まれてくる我が子のために、ユッカの花粉をわざわざ集めて、雌しべにつけ、その後で花に卵を産みつけます。ユッカの花の雄しべと雌しべは遠く離れていて、ユッカガの助けが無いと決して受粉できないのです。しばらくして卵から孵ったユッカガの幼虫は、いくらか種を食べてしまいますが、ユッカの実はとても大きいのでほとんどを食べ残します。

これでめでたしめでたし。ユッカガの幼虫も大きく成長でき、ユッカも子孫を残すことが出来るのです。こんな不思議な『持ちつ持たれつ』の関係は、4000万年という気の遠くなるような年月の間続いて来たと考えられています。

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6月19日(金) 見えないところにひと工夫
育成管理の二階堂です。
今日は温帯資源植物中央に新設中の絶滅危惧植物ゾーンでキクの植栽準備を行いました。園内では植物の名前がわかるようラベルをつけていますが、将来株が増えて他のものと混ざりあってどの植物かわからなくなるのを防ぐため、深さ50cmまで仕切りシートを入れています。他にも、色んな仕掛けや細工を施して、様々な植物を育成・展示しています。それらの紹介はまたの機会に。

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6月18日(木) 出たよー
こんにちは田中です。近頃は井戸水と雨水と水草のことで頭がいっぱいです。
昨日、茨城県の砂沼に調査に行ってきました。
コシガヤホシクサという野生ではすでに絶滅してしまった水草の復活研究調査です。
去年の秋とこの春に種まきをして発芽を願っていましたが、水底についに芽生えを確認できました!!場所によってはわんさかと!
決してきれいとは言えない水ですが、テンション上がって、潜りまくりでした。(わかります?植物版トキですよ!)

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6月18日(木) ガラス容器の中でカンダヒメランが咲いています
堤です.はじめまして.着生植物の進化を研究をしています.
研究,調査,園内での学習支援活動などを中心に紹介していきます.よろしくお願いします.

今日はガラス容器の中で咲いているカンダヒメランの紹介です.ラン科ヤチラン属の植物で,ふつう明るい林床や草地に生えます.先週から咲き始め、下の方の花は果実になりつつあります.植物は,生育に必要な養分や光などがあれば,このような無菌状態のガラス容器の中でも育てることができます.研修展示館2Fの培養室で大事に育てられた箱入り・・・ならぬ,ガラス容器入り娘は,今週末が見頃です.教育棟で是非ご覧ください.

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6月15日(月) こんにちは!
このブログでは、つくば植物園のスタッフみんなで毎日の仕事の様子や、面白い植物の小話などを紹介していきます。
そしてはじめまして!ブログ管理人の奥山です。つくば植物園の研究員としてこの4月から働き始めました新人です。主に植物と昆虫の関わりを研究しています。つくば植物園で見られる植物の思わぬ素顔や、植物と昆虫との面白い関係を紹介していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

さて第一弾は、これ。何か分かりますか?植物園の管理棟の前に植えられたハクウンボクの葉に作られた、エゴツルクビオトシブミの「揺りかご」です。ファーブル昆虫記でもおなじみのオトシブミの揺りかご、実際に見たことのある人は意外と少ないのではないでしょうか?このオトシブミ、このように揺りかごを木につり下げたままにすることがあります。こうすると、地上で待ち伏せている揺りかごを食べてしまう敵に狙われにくくなるそうです。その代わり、木の上には寄生バチなどの他の敵が、、、!あなたがオトシブミなら、こう考えるでしょう。「切るべきか、切らないべきか、そこが問題だ」
(今回のお話は私の友人の小林知里さんの研究の紹介でした)

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