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日本は海藻の国です。青海苔(あおのり)、昆布(こんぶ)、若布(わかめ)、鹿尾菜(ひじき)、浅草海苔(あさくさのり)、天草(てんぐさ)、鶏冠海苔(とさかのり)などなど、日本ほど多種多様な海藻を食べている国はありませんし、古代から神事に用いたり歌に詠んだりしてきた国もありません。また、陸上の植物と同様に光合成を行って生活する海藻は、光が届かない深海底では生きられず海岸線に沿った浅い海に分布しているので、四方を海に囲まれている日本はそのまま海藻に囲まれた国でもあります。まさに日本は海藻大国といえるでしょう。この海藻国日本からは、幕末に来航した黒船が下田や箱館で海藻を採集して以来、日本海藻学の祖、岡村金太郎をはじめとする海藻学者たちによって、約1,500種の海藻が報告されてきました。このサイトは、日本の海藻種リスト、海藻標本の作り方、海藻の生態写真、岡村金太郎著「日本藻類図譜」の原図などを紹介し、皆様を海藻の世界の入り口へ誘うことを目的としています。静かな海の底に暮らし、ゆらゆらととらえどころがない、しかしそれでいて美しく多様な海藻の世界をどうぞご覧ください。 |
・日本の海藻 : 国立科学博物館所蔵の標本でみる日本の海藻種リスト
・標本の作り方 : 今日からはじめられる海藻おしば標本の作製方法
・海藻のいる風景 : 日本の沿岸における海藻の生態写真
・日本藻類圖譜 : 日本海藻学の祖、岡村金太郎の海藻画