筑波実験植物園

閉じる

こんにちは植物園です

<<前年 | 翌年>>

<< 2024年12月 >>

12月10日(火) ショクダイオオコンニャクの生長過程5姿 〜今なら同時に見られます!
こんにちは、登録室のTです。熱帯雨林温室で、今最も気になっている植物といえば、2023年5月に開花し、その後果実をつけたショクダイオオコンニャク。今年9月13日に植え替えをし、10月29日に葉芽が出てきてからおよそ2か月が経過、日々生長を続けています。過去6回も花を咲かせ、6回目にして果実をつけたのち休眠していた株、その生存意欲と生長スピードには目を見張るものがあります。

けれど、ふと周りを見回してみると、それ以上に驚きの光景があったのです。今、熱帯雨林温室の1階では、ショクダイオオコンニャクの生長過程が、つぶさに見られます。@地中に眠った株 A実生から生長している若い株 Bその実生の親株 C大きく生長し葉を広げた別株 D葉が枯れかけた別株

花こそ咲いていませんが、ショクダイオオコンニャクのこんなに様々な生長過程が一挙にみられる景色、筑波実験植物園ならではではないでしょうか。毎日当たり前のように見ていた景色が、実はとんでもない凄い光景だということに改めて気づきました。

【堤研究員からの補足情報】@の株はそろそろ目覚める頃で、Dの株は年内には完全に落葉してしまう可能性があります。一挙に見られるのは今このタイミングだけです。

※ショクダイオオコンニャクの栽培経過の詳細は、「コンニャク日記」にてご覧いただけます。

ページトップへ

12月5日(木) ウワミズザクラの冬支度 〜落葉だけじゃない
こんにちは、登録室のTです。初冬にしては随分と暖かい日が続いていますが、筑波実験植物園の木々は、紅(黄)葉が深まり、次第に落葉へと景色が変わってきました。

ほんのりと桜色の紅葉が美しいウワミズザクラも、今日見に行ったらもうほとんど落葉していました(写真はW5エリア)。けれど、ウワミズザクラの冬支度は落葉だけではありません。ウワミズザクラは、葉を落とした後、今年作った枝さえも落としてしまいます。そのため今年の枝には冬芽もついていません。できるだけ木に栄養をチャージし、翌年の生長に備えるためです。ウワミズザクラの木の下には、落ち葉とともに赤くて細い小枝がたくさん落ちています。興味のある方は観察してみてください。

今週末からは季節が進み、寒気が入ってくる予報です。ご来園の際は、防寒対策をしてお越しください。


ページトップへ

copyrights