筑波実験植物園

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こんにちは植物園です

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7月16日(火) 写真展ギャラリートーク 〜日本一大きなクスノキの大きさを体感!!
こんにちは、登録室のTです。7月15日(月・祝)、午前中は生憎の雨でしたが、予定通り午前10時から「写真展:葉っぱの顔と貌 〜写真家・吉野晴朗の世界〜」展のギャラリートークが開催されました。

●葉っぱアートの創作について
作品はすべて生の葉っぱを使っているため、採集してから1日か2日でしおれたり変色したりします。そのため、作品作りは時間との勝負となります。だからといってあらかじめデザイン画を描いておくわけにはいかないそうです。同じ植物でも、葉っぱの大きさや形が様々なので、それらをいかにうまく【見立てる】か、タテにするかヨコにするか、自作の道具を使って細かく葉っぱを動かしながら創作するそうです。作品が完成したら写真を撮影(葉っぱの裏側から光を当てて撮影)して終了。生葉の作品は残りません。まさに一期一会の作品です。

そんな作品作りで驚いたことがあるそうです。木の枝を取ってきて、机の上に置いておいたところ、しばらくすると、小さな虫がぞろぞろと這いだしてきたことがあったそうです。「そうか、鳥たちは木にとまって、こんな虫たちを食べていたんだ!人間には見えないような小さな生き物が彼らにはちゃんと見えていたんだ!」と気がついたそうです。

写真@:鹿児島県にある日本一大きなクスノキ、約800年前からご神木として大切にされていた記録があるのだけど、その時点で樹齢500年くらいだったようなので、今は樹齢約1300年以上。その根元の周囲が33.5mもあったということで、写真A:シュロ縄を使ってその大きさを体感してみよう!ということで、来園者の皆さんと一緒に、33.3mのシュロ縄を広げてみました。なんと、教育棟の3分の2くらいがすっぽり。写真BC:みんなが群がって見ているのは、「タラヨウ」という植物の葉。「タラヨウ」は、まだ紙が普及していなかった時代に紙の代わりに使われていました。こちらは、吉野先生が、平成14(2002)年に採取した葉っぱに文字を刻んだものです。「100年後にまだ文字が残っているかどうか、ぜひ、植物園で保管して、確認してみてください。」との任務を託されました。残念ですが、その場にいた植物園スタッフは誰も生きて残っていないと思いますので、後の人たちに託すことにしましょう。

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7月12日(金) 植物園よりのお知らせ 〜企画展準備にあたって〜
こんにちは、登録室のTです。
梅雨明け間近、いよいよ夏本番、夏休みまでカウントダウンが始まりました。植物園では夏休み期間中に2つの企画展を開催します。
夏休み植物園フェスタ:7月20日(土)〜7月28日(日)*期間中休園なし
水草展:8月8日(木)〜8/18(日)*期間中休園なし
7月20日(土)〜9月1日(日)は、午前9時開園、午後5時閉園となります。

さて、企画展開催に伴う様々なお知らせがあります。
@7月15日(月・祝)写真展ギャラリートークを開催します。
「写真展:葉っぱの顔と貌」展(7/2開幕)に、アート作品をご提供いただいている写真家の吉野晴朗氏が来園されます。午前10時からと午後1時から、それぞれ30分程度、作品への思いや創作のアイデアについて語っていただきます。どなたでもご参加いただけます。

A水草展HPを公開しました。
お待たせしました!8月8日(木)から開幕する「水草展」のホームページを公開しました。前回(2021年)はコロナ禍で体験イベントが少なめでしたが、今回は体験型メニューをボリュームアップした展示内容になっています。「水草展ブログ」も随時更新していきます。ご期待ください。

B研修展示館常設展示室を閉鎖します。
7月17日(水)より、「水草展」準備のため、研修展示館1階・2階の展示室を閉鎖します。ご来園の皆様にはご不便をおかけしますが、何卒ご了承ください。なお、1階の水生植物温室の見学、お手洗いの使用は可能です。

Cきのこ画コンテストの作品募集を開始しました。
6月29日(土)より「きのこ画コンテスト」の作品募集が始まっています。原則として、ご応募いただいた作品はすべて10月12日から始まる「きのこ展」で展示させていただきます。さらに、来年度の「きのこ展」のポスター・チラシなどに使わせていただく場合もあります。優秀作品には表彰状と記念品も用意しています。応募用紙は、教育棟にて配布中です。応募締切は9月16日(月・祝)、今年も多数の力作を期待しています!
※ダウンロード版や郵送による応募用紙の配布はしていません。ご了承ださい。

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7月4日(木) 写真展:葉っぱの顔と貌〜写真家・吉野晴朗の世界〜、始まりました!
こんにちは、登録室のTです。7月になりました。早いもので今年ももう半分が終わってしまいました。

筑波実験植物園では、7月・8月の2か月間に、「夏休み植物園フェスタ」(7/20〜7/28)と「水草展」(8/8-8/18)という2つの大きな企画展が予定されています。担当研究員とともに、目下その準備に大わらわです。

そんな中、「夏休み植物園フェスタ」に先駆けて、「写真展:葉っぱの顔と貌」展が7月2日(火)から開幕しました。葉っぱを使ったアート作品を手掛ける写真家の吉野晴朗先生のご協賛をいただき、空想広がる楽しい写真作品展と、植物園ならではのコラボ企画として、「実物の葉っぱや木を観察する」コーナーも設けています。お子様だけでなく、大人の皆さんも童心にかえって楽しめる展示となっています。写真展は、7月28日(日)まで、教育棟にて開催しています。ご覧になったあとは、ぜひ、作品の感想もノートに残していただけるとうれしいです。

梅雨明け前から真夏日続出ですので、熱中症対策を万全にしてお越しください。

●夏休み植物園フェスタの詳細はこちら

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7月2日(火) ニュートンのリンゴに実がなった!
こんにちは。登録室のuです。
先日のボランティア活動記録簿に「メンデルのブドウとニュートンのリンゴに実ができている」との記入がありました。
園内の区画、中央広場には、上記2種類の、科学者にちなんだ木が植えられています。
ブドウは毎年たくさん実るのですが、リンゴの方はこれまで実を見たことがありません。
(一般に、リンゴやナシは、自分の花粉で受粉・結実することはできないそうです)
この春は例年より花つきがよくきれいでした。たまたまうまく受粉したのでしょうか?
現場に行ってみると、直径5-6cmの緑色の実がひとつ、枝についていました。しっかり育ってくれるといいなあ。そっと見守っていきたいと思います。

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