筑波実験植物園

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こんにちは植物園です

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8月24日(木) おしゃれなワレモコウ
こんにちは、事務のMです。
今になってようやく梅雨明けしたような、うだるような暑さとなっておりますが、
園内のあちこちでは秋の気配を感じる植物もちらほらと見られます。

個人的に好きな植物のひとつ、ワレモコウ。
派手さはありませんが、シンプルな形状と渋〜いこの紅色が素敵です。
見かけると私はなぜか夏ももう終わりかあと感じてしまうのですが、実際は夏から秋にかけて咲いています。

花はぱっと見シンプルですが、小さな花(花びらに見えるのは萼)がたくさん集まっていて可憐なものです。
上から咲いていくんだなーとか、開花中は薄いピンクで、開花後が渋い紅色になるのかな、など、
まじまじと花のつくりを眺めて写真を撮っていましたが、
ふと見ると、花穂から外れたところに、ひとつ小さな花がぽつんと付いていることに気が付きました。

眺めていると、胸元にブローチをつけているような、なんだかおしゃれなワレモコウに見えてきました!

暑い日々が続きそうですが、着実に秋も近づいているようです。
木陰も多い園内を散策しながら、季節の移り変わりを感じてみてはいかがでしょうか。

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8月19日(土) 「水草展」明日までです!
こんにちは、事務のIです。

8月11日(金・祝)から始まった水草展ですが、いよいよ今週末の8月20日(日)が最終日となります。
天候には恵まれませんでしたが、たいへん多くのお客様にご来園いただいております。本当にありがとうございます。

今回は、野生の水草の美しさと、そこに生息する不思議について知っていただくことをテーマに様々な展示を行っています。
水草の自生地とライブ中継して野生の水草フィールドを体感していただくという初の試みは、残すところあと1日です。
最終日の8月20日に栃木県の湧水から中継しますので、ご来園の際にはぜひご参加ください。

毎日更新している 水草展ブログは展示に関わる多くのスタッフがそれぞれのオススメや見所などをご紹介しています。
水草展ホームページと併せてぜひのぞいてみてください!

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8月18日(金) きのこ画コンテスト(きのコン)〆切迫る!
こんにちは、きのこ担当の保坂です。

植物園では水草展の真っ最中ですが、同時に「きのこ画コンテスト(きのコン)」の作品募集が始まっていることを、みなさんご存知でしたか?

応募用紙はこんな感じ。

応募用紙は植物園に入口受付近くや、きのこ展ポスターの下に置かれていますので、ご自由にお持ち帰りください。応募締め切りが8月31日(必着)に迫っています!

応募作品は9月30日(土)から開催される「きのこ展」にて展示されます。そして、今年初めての試みとして...

前年のきのコン応募作品からポスター・ちらしのデザイン案を選ぶことになりました。今年のきのこ展のトップページや、これから各地に掲示されるポスター・ちらしには、昨年の応募作品から選ばれた絵が使われています。ぜひそんなことにも注目してみてください。

「きのコン」の応募用紙にも書かれている通り、このコンテストは絵の上手さを競うコンテストではありません。「きのこ愛」に満ちた作品を大募集しています。筑波実験植物園長賞、きのこ博士賞、ユーモア賞など、様々なカテゴリーへの入選を狙っても良いし、来年のポスターのデザインを考えながら描いても良いでしょう。もちろん、楽しみながら描いた作品が、会場に展示されている様子を見に来るのも大歓迎です。みなさんの想像力あふれる作品をお待ちしております。

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8月10日(木) 企画展「水草展〜まもろう!野生の水草〜」(8/11〜20)はじまります!!
こんにちは、事務のMです。
いよいよ明日8月11日(金・祝)より、
企画展「水草展〜まもろう!野生の水草〜」がはじまります!
(〜8月20日(日)まで)

たくさんのスタッフにより急ピッチで準備が進められ、
植物園の教育棟と研修展示館にはあっという間に涼やかな空間が作られました。
(その裏側の様子が幅広く書かれている水草展の水草ブログもぜひご覧ください!)


きれいな水草水槽ももちろん見所ですが、
サブテーマにもなっている「まもろう!野生の水草」の部分にもぜひ着目してみてください。
まもる、というと一見難しそうですが、まずは水草展で楽しみながら水草に親しんでいただけたら、と思います。

水草展では、水槽で水草を楽しんでいる方から、そもそも水草って??という方も、
野生の水草の世界を知ってもらうことで、その面白さ、不思議さ、神秘的なところを
感じて親しみを持っていただけると思います。

私自身、初の水草展ですが、水槽や展示パネルを見ているだけでも
水草の巧みな生き方や、環境に応じた多様な生き方、一見同じようで実は外来種だったのか・・・
同じ空間にこういう生き物もいるのか〜など学べることがたくさんあるとともに、
水草を実際さわって違いを感じたり、解剖して浮く仕組みが分かるコーナーがあったりと
とてもわくわくするものばかりです!

みなさま、この夏、水草展へぜひお越しください♪

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8月4日(金) この羽、誰の羽?


こんにちは、スタッフの奥村です。
先日、園内で、白と茶色の縞模様が綺麗な羽を見つけました。
「この羽の持ち主はどんな鳥だろう?」と疑問に思い、さっそく動物研究部の濱尾先生にお伺いしてみました。

濱尾先生がまず確認していたのは、大きさと形です。「こういった丸い羽は、鳥のお腹や背中の羽です。」

実寸の羽が載っている図鑑を取り出して特徴を照らし合わせ、
更に、“この時期に植物園の近辺で見られる鳥”というフィルターをかけてもらいました。

その結果、候補はタカ類、もしくはカッコウ類の2つに絞られました。
タカの胸から腹には、赤褐色の縞模様があるのですが、なんと、カッコウにも同じ様な模様があり、
「タカが来たぞ!」と見せかけて他の鳥を巣から追い払った隙に托卵するのだとか。

また、羽の大きさをよく比べてみると、タカ類よりも小さいことが判明し、
どうやらこの羽の持ち主はカッコウ類である可能性が高いと分かりました。

「なぜ、カッコウ類のお腹の羽が植物園に落ちていたのでしょうか?」という疑問についても教えてもらいました。
ほぼ全ての鳥は、夏〜秋にかけて換羽(かんう)といって、全身の全ての羽が生え換わります。
これは秋の渡りをする前に新しい丈夫な羽が必要だったり、綺麗な羽じゃないと雌にモテない等、様々な理由があるそうです。

「この時期のカラスをよく見ていると、羽が生え換わっている最中で所々ボロボロだったり、羽が落ちていることもありますよ」と、濱尾先生。
子どもの頃から地面に落ちている物が好きでしたが、これを聞いたらますます、夏〜秋にかけて鳥の羽を求めて下ばかり見てしまいそうです。

羽の持ち主がカッコウ類であるという確証を持つためにも、ぜひとも園内で「カッコウ〜」というあの声を聴いてみたいと思いました。

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