筑波実験植物園

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8月21日(火) ひっそりかれんなレンゲショウマ
こんにちは、事務のMです。
秋のような涼しさになったと思ったらまた暑さがぶり返しつつあり、
少しずつ秋の気配を感じる園内でも、まだまだセミの鳴き声も響いている状況です。

今回は、園内の北、奥まったところの小川沿いに、
ひっそりと咲いているレンゲショウマについてご紹介いたします。
みごろの1位にもなったため、すでにご覧いただいた方もいらっしゃると思います。
個人的には、植物園に来て好きになった植物のひとつでもあります。

今年は梅雨明けも早く、暑い日々が続いたので開花も早いかなと思い、
7月下旬くらいからまだかまだかと開花の時期を楽しみにしていてましたが、
レンゲショウマの花はひとつひとつ、ゆっくり咲き出した感じでした。

遠くから見るとその小さな花は一見地味ですが、近づいてみると蓮の花を逆さにしたような形で、
淡いピンクのような、薄紫色の透明感のある花は控えめながらも可憐です。
花のみならず、コロンと丸い小さなリンゴのようなつぼみも、花を彩る飾りのようで愛らしいものです。
風に吹かれゆらゆらと揺れる花とつぼみ。初めて見たときからすっかり魅せられてしまいました。

名前の由来ですが、花の形が蓮、葉がサラシナショウマに似ているところから名付けられたそうです。
日本固有の植物で一属一種。
生息地は本州中部の深山で、主として落葉広葉樹林の中に生える多年草とのこと。
植物園で見ても嬉しくなるような植物なので、現地の深山で見つけたらそれは感動するだろうなと思います。

植物園では、園内北にある冷温帯落葉広葉樹林の区画に植栽されており、
現在は花が散っているもの、花を咲かせているもの、つぼみが見られる状態で
まだしばらく花は見られそうです。

まだまだ暑い日々が続きそうですが、レンゲショウマの花を見て、
少しでも涼やかな気持ちになっていただければと思います♪

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