植物名 |
オニユリ |
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学 名 |
Lilium lancifolium Thunb. var. lancifolium |
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科 名 |
ユリ Liliaceae |
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園内の花 |
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解 説 |
野原や田の畦などに生える多年草。茎は高さ1~2mになる。中国から日本にかけて広く分布。古来から地下の鱗茎が食用にされている。華麗な花をつけるが多くは種子ができない3倍体で、ヤブカンゾウと同様に人里近くでよく見られる。花被片の斑点模様からtiger lilyの英名があり、洋の東西で鬼や虎といったいかめしい名前がつけられている。その名のとおり、強く丈夫な植物。 |
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研究者ノート |
オニユリは北海道、本州、四国、九州に分布する多年草ですが、本来の自生地は中国か朝鮮半島のどこかとされており、日本には数千年前に中国から食用として導入されたと考えられています。和名の由来は、その強壮な性質にちなむものです。盛夏のころに開花し、1本の茎に多いもので20輪ほどの花をつけます。また、欧米では花破片の斑点をトラにみたてて、タイガーリリーと呼ばれています。一般にみられるオニユリの染色体構成は3倍体ですが、朝鮮半島と対馬だけに2倍体の個体群があり、細胞地理学的にも興味深い種です。(國府方吾郎) |
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自然分布 |
北海道・本州・四国・九州 |
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絶滅危惧ランク |
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日本固有 |
- | 筑波山分布 |
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利 用 |
食用(地下の鱗茎) |
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園内区画 |
山地草原(低地性)、圃場 |
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「おすすめ」 |
4 |