植物名 |
ノリウツギ(サビタ) |
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学 名 |
Hydrangea paniculata Siebold |
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科 名 |
アジサイ Hydrangeaceae |
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園内の花 |
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解 説 |
落葉小高木あるいは低木、高さ5m、径15cmになる。樹皮はふつう灰白色で不規則に裂けてはがれる。葉は対生まれに3輪生し、葉柄は長さ1-4cm、葉身は楕円形-卵状楕円形、長さ5-15cm、幅3-8cm。花期は7-9月。花序は円錐状で、枝先に頂生し、長さ8-30cmに達する。そう果は長さ4-5mm。種子は線形で長さ3-4mm、両端に短い翼がある。染色体数は2n=36、72。 |
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研究者ノート |
私たちはアジサイ属の分子進化を調べてきましたが、ノリウツギは他のアジサイとは異なった系統で、むしろイワガラミ属に近いことを発見しました。またノリウツギは種内でダイナミックな染色体進化を起こしており、東海から近畿地方を境に西は四倍体の系統が、東は六倍休の系統が分布することが明らかになっています。さらに中・四国の高所では、二倍体の系統が見つかっています。(遊川知久) |
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自然分布 |
北海道・本州・四国・九州(屋久島まで)・樺太・南千島・中国・(中南部・台湾) |
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帰化分布 |
北アメリカ |
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絶滅危惧ランク |
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日本固有 |
- | 筑波山分布 |
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利 用 |
材はかたく、杖、楊子、木釘、かんじきの爪などに利用される。根材からパイプをつくる。 |
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名前の由来 |
名は、内皮の粘液が和紙の糊料に用いられたことに因む。 |
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園内区画 |
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「おすすめ」 |
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