植物名 |
クサソテツ(コゴミ/ガンソク) |
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学 名 |
Onoclea struthiopteris (L.) Hoffm. |
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科 名 |
コウヤワラビ Onocleaceae |
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旧科名 |
イワデンダ WOODSIACEAE |
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園内の花 |
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解 説 |
明るい山地の草原や湿所に群生する。夏緑性。根茎は直立茎と匍匐(ほふく)枝で構成される。直立茎は塊状で径2-9cm葉を叢生して鱗片を付けている。鱗片の形は長さ1-1.5cmの狭被針形。膜質で全縁で淡褐色。他に葉身が倒卵形から倒卵状被針形の栄養葉があり、葉の長さは8-25cmで少し濃いベージュ色。鱗片有り。胞子葉は裏に巻いて包膜がある胞子嚢群を包む。 |
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研究者ノート |
コウヤワラビ科は、北半球の温帯域を中心に分布する小さな科で、普通の葉(栄養葉)に遅れて出てくる胞子葉が、枯れても倒れずに長く残るのが特徴の1つです。日本には本種の他にコウヤワラビとイヌガンソクが産します。クサソテツは、葉脈や胞子嚢をつける葉の構造の類似したイヌガンソクと共にクサソテツ属Matteucciaに分類されてきましたが、じつはコウヤワラビの方に近縁であることが判明したため、当園では3種をまとめてコウヤワラビ属Onocleaとする分類を採用しています(3種をそれぞれ別属に分類する説もあります)。(海老原淳) |
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自然分布 |
北海道・本州・四国(まれ)・九州の中央山地/アジア東部・ヨーロッパ・北アメリカ東部 |
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絶滅危惧ランク |
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日本固有 |
- | 筑波山分布 |
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利 用 |
あくが少なくゆがいただけでも食べられる。縄文時代の遺跡から化石が出現したため、古くから食されていた可能性がある。天ぷら、炒め物、おひたしなどにして食する。 |
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園内区画 |
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「おすすめ」 |
78 |