植物名 |
キレンゲショウマ |
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学 名 |
Kirengeshoma palmata Yatabe |
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科 名 |
アジサイ Hydrangeaceae |
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旧科名 |
ユキノシタ SAXIFRAGACEAE |
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園内の花 |
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解 説 |
山地の湿った岩場に生える。高さ80~120cmで、浅く掌状に分かれた大型の葉を対生する。7~8月頃、茎の先に円錐状の集散花序をつけ、黄色の鐘形の花を開く。花弁は長楕円形で先がややとがり、長さ2~3cmで肉が厚い。和名は「レンゲショウマに似た黄花を開く植物」の意。近年、ニホンジカによる食害の影響で減少が著しい。 |
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研究者ノート |
連続テレビ小説「らんまん」では、牧野富太郎をモデルとした万太郎をはじめ、黎明期に活躍した日本の植物学者たちが描かれています。それまで西洋人が研究していた日本の植物をこれからは日本人が研究すると宣言したのは、東京大学の植物学初代教授矢田部良吉でした。キレンゲショウマは、明治21年8月、高知の吉永虎馬らが石鎚山に登頂し、天狗獄の北側に泊まった際、吉永が水汲みに行ったところで発見。この時、数日遅れで石鎚山を目指していた矢田部一行と土佐で落ち合い、植物を見せたところ矢田部も見当がつかず、レンゲショウマ(キンポウゲ科)に似るから、「黄花のレンゲショウマ」の意味でキレンゲショウマと呼ぶことに。矢田部はこの即興でつけた和名にこだわり、新属Kirengeshomaとして発表。その属名が好ましくないとされたものの、国内誌に日本人が初めて発表した記念すべき新属となりました。(田中伸幸) |
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自然分布 |
本州(大和山脈・広島)・四国・九州、朝鮮半島・中国(東部) |
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絶滅危惧ランク |
絶滅危惧Ⅱ類 (VU) |
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日本固有 |
- | 筑波山分布 |
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園内区画 |
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