植物名 |
ヒガンバナ(マンジュシャゲ(曼珠沙華)) |
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学 名 |
Lycoris radiata (L'He'r.) Herb. |
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科 名 |
ヒガンバナ Amaryllidaceae |
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旧科名 |
ユリ LILIACEAE |
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園内の花 |
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解 説 |
人家に近い田畑の縁、堤防、墓地などに群生し、花期には人目を引く。鱗茎は広卵形で外皮は黒い。花茎は高さ30-50cm。総苞片は長さ2-3cm、披針形で膜質、花柄は長さ6-15mm。花は朱赤色で、花被片は長さ約40mm、幅5-6mm、狭倒披針形で強く反り返る。葉は線形で、花が終わると晩秋に現れて束生し、翌年3-4月に枯れるが、深緑色で光沢があり、長さ30-50cm、幅6-8mm、この属で最も幅が狭い。果実は不稔でほぼ種子はできない。 |
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研究者ノート |
日本の秋を象徴する花の一つ。けれども、もともと日本にはえていた植物ではありません。中国は揚子江あたりから南の原産で、古い時代、救荒作物、あるいは衣類を紡ぐときの糊の原料として持ち込まれたという説がありますが、真相は定かではありません。種子を着けず、もっぱら地下の鱗茎で植え拡がっていきます。全国のヒガンバナを比較しても、まったく形態の違いを見出すことはできません。日本に持ち込まれた、たった一つの鱗茎が長時間をかけて、じわじわ勢力を延ばしたとも考えられましょう。いずれにしても謎の多い植物です。(遊川知久) |
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自然分布 |
北海道・本州・四国・九州・琉球/中国の揚子江あたりから南の原産。 |
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絶滅危惧ランク |
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日本固有 |
- | 筑波山分布 |
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利 用 |
鱗茎は色々なアルカロイドを含む有毒植物であるが、昔は飢饉のときすりつぶし数回水洗いして有毒成分を除き、澱粉を取って食用にした。鱗茎はまた去痰、催吐薬とされる。 |
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名前の由来 |
秋の彼岸の頃(9月下旬)に花が咲くことから。 |
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園内区画 |
水生植物、圃場 |
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「おすすめ」 |
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