みなさんのまわりに、きのこ、生えていますか?

みなさんのまわりに、きのこ、生えていますか?

こんにちは。きのこ展担当の保坂です。

今年の夏は全国的に暑い日が続きました。植物園のある茨城県つくば市でも、あわや40度越えか、という猛烈に暑い日もあり、秋のきのこの発生を心配しているところです。

そんな中、9月下旬に静岡県浜松市で日本菌学会が主催する菌類観察会(通称「フォーレ」)があり、参加してきました。ところが観察会前後はちょうど真夏のような30度を超える天気。事前に周辺の森を探ってみましたが、カラカラに乾いたところが多く、収穫を望むのは絶望的か、とあきらめモードになりかけていましたが、それでもありました!

林道沿いに大量に生えていたタマゴタケ(おそらく最近になり別種として認識されるようになった、形態では区別のできないサトタマゴタケ)や、

タマゴタケ

トランペットのような形がかわいい、その名もウスタケ。

ウスタケ

そして、苔むした場所には、色鮮やかなベニタケの仲間がたくさん生えていました。

ベニタケ

観察会では80名を超える参加者により、数百点のきのこが採集されました。今回はそのうち約170点を国立科学博物館に持ち帰り、今後の研究のために標本を作製しているところです。

観察会から帰宅後、つくば市では激しい雨が降る日が数日続きました。夜の気温もグッと下がってきて、いよいよ秋の雰囲気です。この調子で行くと、ちょうどきのこ展の時期にたくさんのきのこが植物園に生えているかもしれません。

なお、きのこ展開幕前のライブ配信の詳細が決まりました!10/10(金)19:00~YouTubeにて(ライブ後のアーカイブ配信もあります)。ぜひご参加ください!